1. |
授業の概要(ねらい) |
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今日のような情報化社会では情報の経済的役割を理解することが重要です。また、現在、様々な制度改革が進められていますが、これらの改革の方向と成果を予測して、経済の先行きを見通すためには、人々の行動に集団的な規則性・予測可能性を生み出す、制度の経済的役割を理解することも重要です。そこで本演習では、先ず、ゲームの理論や情報の経済理論を学び、これらを用いた法の経済分析事例などを検討します。
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2. |
授業の到達目標 |
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情報の経済的役割を理解し、又、法の経済分析などで、制度の経済効果などを読み解く力を身につけて、急速に変化して行く経済環境の中で、経済学的に考えて積極的に行動するための能力を身につける。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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出席状況、発表と討論(20%)への参加、及びレポート(80%)を評価。
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4. |
教科書・参考書 |
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テキスト 『入門 ゲーム理論と情報の経済学』神戸伸輔著、(株)日本評論社 参 考 書 『破産法の第三者による認定問題』法と経済学研究第2巻1号、2006年2月 http://www.jlea.jp/ronbun/ronbun2-1.pdf、『日本型雇用慣行の賃金設定モデル』(独)労働政策研究・研修機構、2010年1月、『地域の公共事業投資と地方分権』経済調査研究レビュー第8号、http://www.zai-keicho.or.jp/pdf/er_review_vol.8.pdf『法と海外投融資(その1)』~『法と海外投融資(その6)』海外投融資情報財団・海外投融資など、適宜紹介する私の著作をインターネットから入手(無料)
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5. |
準備学修の内容 |
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テキストに沿って進めるので練習問題を自分で解いてみるなど、毎回の予習と復習を必ず行うこと。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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日本のバブル、米国のサブプライム層向け住宅ローンバブル、ユーロの危機など、今起こっている経済問題を理解するため必要な経済理論を学ぶ演習です。今起こっている経済の出来事に関心を持ち、新聞・雑誌等の経済記事を読むこと。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 |
情報の非対称性 |
【第2回】 |
リスクと保険-報告 |
【第3回】 |
リスクと保険-演習 |
【第4回】 |
モラルハザード-報告 |
【第5回】 |
モラルハザード-演習 |
【第6回】 |
逆選択-報告 |
【第7回】 |
逆選択-演習 |
【第8回】 |
スクリーニング-報告 |
【第9回】 |
スクリーニング-演習 |
【第10回】 |
シグナリング-報告 |
【第11回】 |
シグナリング-演習 |
【第12回】 |
日本の人事システム |
【第13回】 |
法・契約の不完備性 |
【第14回】 |
米国破産法とサブ・プライム層向け住宅ローンバブルの崩壊 |
【第15回】 |
共有地・反共有地の悲劇とユーロ危機 |
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