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授業の概要(ねらい) |
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明治以降永く続いた「アマチュアリズムの呪縛」から解かれた日本のスポーツ産業は「TV放映権」や「スポンサーシップ」「マーチャンダイジング」など莫大な経済効果を生み出すビッグビジネスに成長を遂げた。 所謂、「スポーツ」と「ビジネス」が融合した時代の到来だ。 スポーツ経営論とは「スポーツの保有する価値を最大限に高める組織的な営み」を学ぶことに他ならない。本講義では、この今日的な「スポーツビジネス」を再定義し、経営学、マーケティング理論等の一般的な学習を踏まえ、プロスポーツリーグ、イベント、メーカー、メディアなど「スポーツビジネス」を取り巻く現場を題材とし、望ましい「スポーツマネジメントのあり方」について学ぶ。将来プロスポーツ組織への就職を希望する学生は当然として、「地方自治体でのスポーツ促進」、「スポーツによる村興し」、「スポーツツアリズム」などに興味を持つ学生には必修の授業となる。
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2. |
授業の到達目標 |
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「アマチュアリズム」の崩壊の過程と共に、近年急速に発展して来た「スポーツのビジネス化」に至る歴史を先ず理解する。又経営学(マネジメント)とは「経営の対象となる財やサービス・ブランドの価値を最大限に高める組織的な営み」であることを理解する。また基礎的なマーケティング用語を具体的な例と共に学ぶ。春期に於いては広く企業責任者に「マネジメントとは?」「マーケティングの実践」といった身近なテーマにて講演を依頼する。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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出 席:7割以上の出席を前提とする。出席点として30点 レポート:期中に2回の課題レポート提出 20点 期末試験:50点満点:*「自筆のノート」のみ持ち込みを許可する 以上を総合的に評価する。
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4. |
教科書・参考書 |
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参考文献:『プロスポーツ経営の実務』大坪正則 創文企画
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5. |
準備学修の内容 |
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自分の興味があるプロスポーツ組織の「売上規模」「利益額」などの動向を観察する。 観客の目線で「分析+仮説創り」を思考して見ること。問題意識を持って授業に参加して欲しい。 何故米国名門ヤンキースが楽天マー君に200億円近い資金を投じたのか?何故イタリア名門ACミランが東洋・それも日本より選手を招聘したのか?自分なりに考えて欲しい。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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プロ組織の経営努力とその結果を常に検証する目を持つこと。 組織の効率化、リーダーシップ、観客への働き掛けなどに付いて自分の仮説を持つこと。何故企業は多額の資金をスポーツ組織にスポンサーシップ(協力・賛同)するのか?自分なりの仮説を持って事業に参加して欲しい。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 |
ガイダンス、授業の進め方、評価方法、留意点 |
【第2回】 |
スポーツとは?経営学とは? |
【第3回】 |
スポーツと体育(アマチュアリズムとは) |
【第4回】 |
スポーツ産業の規模・歴史・内訳 |
【第5回】 |
スポーツ実務者よりの講演 |
【第6回】 |
スポーツプロダクトとは? |
【第7回】 |
スポーツ消費者の特性 |
【第8回】 |
スポーツマネジメントの基本理念 |
【第9回】 |
スポーツマーケティングの基礎戦略 |
【第10回】 |
スポーツプロモーション、価格 |
【第11回】 |
日本のプロ野球 |
【第12回】 |
日本のJリーグ |
【第13回】 |
マネジメント実務者よりの講演 |
【第14回】 |
前期の纏め |
【第15回】 |
纏めとテスト |
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