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授業の概要(ねらい) |
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スポーツは今日「世界共通の文化」と再定義されている。本講義では①スポーツ指導者を目指す者②スポーツ関連業界への就職を希望する者③今後プロスポーツ業界並びに関連業界に進出する者等が最低限習得すべき「スポーツの基本」を学ぶことを目的とする。「スポーツの起源」「スポーツの定義」「体育とスポーツとの違い」から「近代スポーツ発祥」を経て「近代五輪」「W-cup開催」に至るまでの発展の経緯、背景をスポーツ史の側面から平易に学ぶ。又近代スポーツの持つ「勝利至上主義」「スポーツ目的論・手段論」「ジェンダー問題」「健康とスポーツ」などの課題についても理解を深める。二年次、三年次にスポーツ関連専門講義を受ける意思ある学生には必修の講義内容となる。
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2. |
授業の到達目標 |
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スポーツ全般に関する基礎的な知識を先ずは習得する。また、古代・中世から近代に至る世界史・経済史と連動して発展して来た近代スポーツの特性についてそれぞれの時代の特徴などとスポーツとの関連性を自分の言葉で説明出来ることを目標とする。また、明治時代に「概念」として輸入された「スポーツ」がその後日本人の身体・教育・思考にどの様な影響を与えたのかを理解する。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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出 席:7割以上の出席を前提とする。出席点として30点 レポート:期中に2回の課題レポート提出 20点 期末試験:50点満点(持ち込み不可) 以上を総合的に評価する。
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4. |
教科書・参考書 |
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テキスト:『概説スポーツ』岡野 進著(創文企画) 参考文献は授業内にて紹介します。
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5. |
準備学修の内容 |
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自分の興味があるスポーツの起源を探って見る。日本の「スポーツ観」と西欧の「スポーツ観」との違いを理解すること。テキストを時代毎に熟読すること。現在日本政府は国民の祝日「体育の日」を「スポーツの日」と改める検討を始めています。この背景は何か?どちらが相応しい呼称なのか? 自分の言葉で述べられること目指してください。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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私たちの周りの「スポーツ」は余りに日常化しており、「スポーツの起源」「歴史」「日本への紹介の経緯」などの基本的な理解に乏しいと思慮する。本講義では今一度「スポーツ」とは自分にとってどの様な価値を持つのか? 「オリンピック」「ワールドカップ」などのビッグイベントが近代に開催されるに至った背景・歴史などを学んで欲しい。また、近年「スポーツ基本法」が施行され「スポーツ庁」が新設するなど動きの激しい日本のスポーツ界の実態と背景に興味を持って欲しい。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 |
ガイダンス、授業の進め方、評価方法、留意点 |
【第2回】 |
スポーツの定義 |
【第3回】 |
スポーツと体育 |
【第4回】 |
スポーツとメディア |
【第5回】 |
スポーツの起源 |
【第6回】 |
古代ギリシャのスポーツ |
【第7回】 |
ローマ時代のスポーツ |
【第8回】 |
中世のスポーツ |
【第9回】 |
近世のスポーツ |
【第10回】 |
近代のスポーツ(その1) |
【第11回】 |
近代のスポーツ(その2) |
【第12回】 |
アメリカ生まれのスポーツ |
【第13回】 |
スポーツ実務者よりの講演 |
【第14回】 |
女性とスポーツ |
【第15回】 |
前期の纏めとテスト |
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