Web Syllabus(講義概要)

平成28年度

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スポンサーシップ概論 II 川上 祐司
選択  2単位
【経営】 16-1-1120-3838-04

1. 授業の概要(ねらい)

 「スポンサーシップ概論Ⅱ」では、「スポーツスポンサーシップ」についてSales側のスキルとノウハウの習得を目指す。スポーツビジネスにおける収入源の中で「スポンサーシップ」の割合は拡大している。スポーツマーケティング本場アメリカにおけるスポーツスポンサーシップ事例を中心に紹介するとともにその効果について検証する。さらにはライツホルダーのスポーツスポンサーシップの商品開発を試みる。

2.
授業の到達目標

 以下の業種・業務に必要なマーケティングおよびプロモーション等の基礎知識を習得する。最終的課題として、クライアントへのプロモーション提案を目指すべく、チーム側(売り手)よりスポンサーシップ商品・パッケージ製品の企画・立案し発表する。
 ・スポーツチーム・リーグプロモーション担当者
 ・企業・行政プロモーション担当者
 ・広告代理店、マスコミ志望者

3.
成績評価の方法および基準

 出  席:出席率70%以上が前提。30点(70%以下は0点としテスト受験資格なし)
 期末試験:60点満点(課題レポートおよび発表)
 レポート:期中に課題レポート1回実施。10点
 以上を総合的に評価する。

4.
教科書・参考書

 テキスト:拙著 『わが国のスポーツスポンサーシップ構造と現状の課題』 帝京経済学研究
      事前にLSMにアップロードした資料を使用する
 参考文献:石井清司著 『スポーツと権利ビジネス』 かんき出版
      広瀬一郎著 『新スポーツマーケティング』 創文企画
      グレンM.ウォン 川井圭司著 『スポーツビジネスの法と文化 アメリカと日本』 
成文堂

5.
準備学修の内容

 スポーツ経営学.comなどのポータルサイト、スポーツ専門サイト等より、北米スポーツビジネス動向に注目する。また、ヨーロッパスポーツビジネス動向にも注目すること。両市場と国内スポーツ動向との比較より、わが国における課題を見出す。

6.
その他履修上の注意事項

 2020年東京オリンピック開催にあたり、スポーツビジネスは国内外において活況を呈することと予測される。その中で今後の日本のスポーツ市場を担う本校の学生には、「スポーツの本質」を十分に理解し、わが国のスポーツ文化発展・構築に貢献できる人材として活躍を期待する。なお、経営の一環を学ぶにあたり、授業進行においては時間・期限・約束の厳守などビジネスルールに準じるとともに学生としてモラルを遵守すること。
 また、自己が所有するパソコンを持参・使用しての受講が望ましい。

7.
各回の授業内容
【第1回】
オリエン、ガイダンス、授業の進め方、評価方法、留意点、約束事項の確認
【第2回】
スポーツとは
スポーツとは、スポーツマネジメントとは、スポンサーシップとは
【第3回】
スポンサーシップ分析
スポンサーシップ市場、スポンサーシップビジネス構造、スポンサーシップ商品価値、
わが国のタニマチ化の現状
【第4回】
スポンサーシップ分析
広告評価、広告費換算、GRP、接触率・理解度・好感度、評価インデックス、FCI
【第5回】
スポンサーシップ事例検証①
スタジアムビジネスおよびスポンサーシップ動向(Petco Park、AT&T Park、LivisStadium他)
【第6回】
スポンサーシップ事例検証②
米国4大スポーツリーグスポンサーシップ戦略(1)
【第7回】
スポンサーシップ事例検証③
米国4大スポーツリーグスポンサーシップ戦略(2)
【第8回】
スポンサーシップ事例検証③
NCAA・Collegeスポンサーシップ戦略
【第9回】
スポンサーシップ事例検証④ プロスポーツチームスポンサーシップ
ニューヨークヤンキースのスポンサーシップ戦略
【第10回】
スポンサーシップ事例検証⑤ 国内プロスポーツチーム
川崎フロンターレのスポンサーシップ戦略
【第11回】
スポンサーシップ事例検証⑥ 国内スポーツ組織①
日本サッカー協会におけるスポンサーシップ戦略(ゲスト講師授業)
【第12回】
スポンサーシップ事例検証⑦ 国内スポーツ組織②
国内プロリーグのスポンサーシップ戦略(Jリーグ、bjリーグ)
【第13回】
スポンサーシップ事例検証⑧ 国内スポーツ組織③
国内女子プロゴルフツアー(LPGA)、プロゴルファー契約
【第14回】
スポンサーシップ事例検証⑨ 国内スポーツイベント
国内イベントスポンサーシップの現状と課題(箱根駅伝、出雲駅伝、全日本実業団駅伝)
【第15回】
まとめ
スポンサーシップ開発・提案(発表)
・プロチームまたはリーグ(または自身の現状の立場)における①Corporate Sales、②Sponsorship、③Marketingの立場でクライアント(=お客様)の経営課題が解決できるスポンサーシップ商品を開発せよ。