1. |
授業の概要(ねらい) |
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第一に、イノベーションとは何かを、複雑な社会経済システムの成長の動きとして、その本質を説明します。現代を生きるために必要な、最も基礎的で重要な知識の一つと考えています。 第二に、過去70年のイノベーションの歴史に注目し、それらが、なぜ、どのように起こり、どうなったか、について映像記録も見ながら学習します。 第三に、これらの学習を、人と組織がより良く生きるために行う「将来への挑戦」及び「柔軟で賢い活動」に役立てることを説明します。 また、この考え方が、学生皆さんの就職をはじめとする人生形成に、大いに役に立つものであることも説明します。
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2. |
授業の到達目標 |
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①イノベーションとは何かを、その本質的な仕組みの説明、映像記録視聴及び事例学習から、興味ある領域について具体的に理解し、説明できるようになること。 ②知識・情報分野、エネルギー分野、医療分野、自動車など社会インフラ分野、金融分野、社会経済システム等のうち、自分で取り上げた分野のイノベーションにつき、歴史を分析し、その理解をまとめ、説明できるようになること。 ③この知識を持って、将来に向けた問題解決のための事業創出を行う考え方を理解すること。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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授業で提示する課題に対するレポートの提出結果及び最終レポートによる試験(40%)。 授業での発表・ディスカッションへの積極的な参加と貢献(30%)。 出席等授業態度にみられるdiscipline(訳注:決められたことをそれが辛かろうが妥協せずに実行する強い姿勢・自制心・自己鍛錬)(30%)。 これらを総合して評価します。
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4. |
教科書・参考書 |
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『イノベーションの世紀』シリーズ(一橋大学イノベーション研究センター、ビデオ) 注)上記は非売品であり購入できませんが授業で使用します。 ○『化学の歴史』(アイザック・アシモフ著、ちくま学芸文庫) ○『5アンペア生活をやってみた』(斉藤健一郎著、岩波ジュニア新書784) 『銃・病原菌・鉄』(ジャレド・ダイアモンド著、草思社文庫) 以下は参考書: 『How Google Works』(エリック・シュミット著、日本経済新聞出版社) 『イノベーション・マネージメント入門』(一橋大学イノベーション研究センター編)
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5. |
準備学修の内容 |
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○『5アンペア生活をやってみた』(斉藤健一郎著、岩波ジュニア新書784) 及び ○『化学の歴史』(アイザック・アシモフ著、ちくま学芸文庫)、は授業でディスカッションに使用しますので購読し事前学習願います。 他の著作も、エネルギー、知識、文明の領域での変化に関する興味深い著作物ですので、読むことを薦めます。 尚、『銃・病原菌・鉄』(ジャレド・ダイアモンド著、草思社文庫)は後期イノベーションⅡで使用します。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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日本経済新聞を読むようにしてください。文科系・理科系の意識にとらわれることなく、科学・技術にも大いに興味を持って、学習願います。 また、授業での発表・ディスカッションの場もありますので、積極的に参加してください。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 |
イントロダクション |
【第2回】 |
イノベーションとはなにか 総論1 イノベーションとはなにか、その歴史 総論2 複雑な社会経済システムとイノベーション |
【第3回】 |
電話 / その発明と革新 |
【第4回】 |
現場から 外部招聘その1:知識・情報分野とイノベーション |
【第5回】 |
電波 / ラジオを創造した人たち |
【第6回】 |
真空管からトランジスターへ / 半導体産業の誕生と発展 |
【第7回】 |
シリコンバレー / ハイテク聖地の歴史 パーソナル・コンピュータ / 誕生と進化 |
【第8回】 |
現場から 外部招聘その2:エネルギー分野とイノベーション |
【第9回】 |
エネルギー / 技術の役割と課題(事例:原子力発電) |
【第10回】 |
DNA / その発見から 現在の応用 |
【第11回】 |
遺伝子組み換え食品 / 技術革新の光と影 |
【第12回】 |
現場から 外部招聘その3:自動車産業とイノベーション |
【第13回】 |
自動車のイノベーションの事例 / 自動車の課題と進化 |
【第14回】 |
イノベーションの期待される役割と課題 |
【第15回】 |
イノベーションと事業開発 (まとめ) |
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