1. |
授業の概要(ねらい) |
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ベンチャービジネスとは何かを、複雑な社会・経済のシステムの中での「成長のための不可欠な仕組み」としてその本質から説明します。 同時に、ベンチャー企業経営の基礎知識を学習する入門編として、米国シリコンバレー興隆の歴史と、日本の多くの優れた創業者の実例を、その残された記録及び映像を視聴して理解をします。 更に、外部経験者を招聘し、ベンチャー企業経営の現場の姿として紹介し、実際的な理解を深めます。
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2. |
授業の到達目標 |
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① ベンチャービジネスとは何かを、その価値、経営の技術の概要について、基礎的な理解をすること。 ② 事例を選択し、その創業期の展開の実例を、創業者の精神、試行錯誤、人との交流及びその背景の社会経済の動きも合わせ学習し理解し説明できるようにすること。 ③ 後期ベンチャービジネス論Ⅱでは、成長産業に取り組む挑戦、ベンチャービジネスの創業と経営技術を学習しながら、受講者の「私の創業案」を自ら作ることにより、実践的な学習を予定しています。そのための基礎と将来挑戦できる身近なものであることを、前期で学ぶことを目標にします。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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授業で提示する課題に対するレポートの提出結果及び最終レポートによる試験(40%)。 授業での発表・ディスカッションへの積極的な参加と貢献(30%)。 出席等授業態度にみられるdiscipline(訳注:決められたことをそれが辛かろうが妥協せずに実行する強い姿勢・自制心・自己鍛錬)(30%)。 これらを総合して評価します。
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4. |
教科書・参考書 |
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注)『私の履歴書』関連資料は配布(コピー)する予定 日本経済新聞編 『私の履歴書経済人 第17巻 吉田忠雄(吉田工業社長)著』 日本経済新聞 私の履歴書 『夢を力に』(本田宗一郎著、日経ビジネス人文庫) 日本経済新聞 私の履歴書 『経営はロマンだ』(小倉昌男著、日経ビジネス人文庫) 日本経済新聞 『私の履歴書 鬼塚喜八郎』(鬼塚喜八郎著、日経新聞社)等 『ベンチャー企業』第4版日経文庫(松田 修一 著、日本経済新聞発行) 以下は参考書: 『エマソン 妥協なき経営』(チャールズ・F・ナイト著、ダイヤモンド社) 『隠れたチャンピオン企業』(ハーマン・サイモン著、中央経済社) 『ベンチャー企業 実戦教本』(大前研一編著、プレジデント社) 『ベンチャー創造の理論と戦略』(ジェフリー・A・ティモンズ、ダイヤモンド社)
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5. |
準備学修の内容 |
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日本経済新聞『私の履歴書』の内容、各自の周囲の創業事例に注目し、ベンチャービジネス創業の実例として、興味を持って学習してください。『私の履歴書』関連資料は配布を予定していますので、準備学習が必要となります。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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ベンチャービジネスの学習は、ベンチャー企業を創業することばかりでなく、企業に就職する場合、またスペシャリストを目指す場合等の各自のキャリア形成においても、勉強になります。自立した生活及びより良い人生を創造していくという観点でも大いに、創業者精神を学習してください。 日本経済新聞を読むようにしてください。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 |
イントロダクション |
【第2回】 |
総論1 ベンチャー企業とはなにか/現状と取り巻く環境 |
【第3回】 |
総論2 複雑系社会経済システムとベンチャー企業の本質・重要性 |
【第4回】 |
現場から 外部招聘その1:情報分野とベンチャービジネス |
【第5回】 |
米国の事例 1:シリコンバレーの歴史 |
【第6回】 |
米国の事例 2:グーグルとアマゾン |
【第7回】 |
日本の事例 1:YKKの創業と展開 日本の事例 2:ホンダの創業と展開 |
【第8回】 |
現場から 外部招聘その2:ベンチャービジネスのリアリティ(創業経験談) |
【第9回】 |
日本の事例 1:YKKの創業と展開(続き) 日本の事例 2:ホンダの創業と展開(続き) |
【第10回】 |
日本の事例 3:クロネコヤマトの創出と展開 日本の事例 4:アシックスの創業と展開 |
【第11回】 |
日本の事例 3:クロネコヤマトの創出と展開(続き) 日本の事例 4:アシックスの創業と展開(続き) |
【第12回】 |
現場から 外部招聘その3:ベンチャービジネスの育成現場から ベンチャー企業経営と事業マネージメント |
【第13回】 |
ベンチャー企業経営と財務マネージメント |
【第14回】 |
ベンチャー企業経営と技術マネージメント |
【第15回】 |
ベンチャービジネス創業「私の創業案」作成にむけて (まとめ) |
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