Web Syllabus(講義概要)

平成28年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
世界の情勢(中東) I 安田 慎
【Ⅳ】  2単位
【Ⅳ 社会と経済のしくみを学ぶ】 16-1-1130-3398-05

1. 授業の概要(ねらい)

 この講義では、「イスラーム」をキータームに、中東を概観していく。
 中東は歴史においても現状においても、イスラームを抜きにして考えることはできない。本講義では、イスラームに関する基礎知識を学びながら、中東とはいかなる地域なのかを明らかにしていきたい。さらに、イスラームに関する基礎知識を身につけるなかで、自分とは違う地域やそこでの生活とは何であるのかを、受講者とともに考えていきたい。
 なお、中東情勢の変化によっては、講義内容を変更する可能性がある。また、外部講師を招聘する場合もある。

2.
授業の到達目標

 ・イスラームや中東に関する基本的知識を説明できる。
 ・中東やイスラームについて、興味関心のある事項を調べて文章にまとめる。

3.
成績評価の方法および基準

 ・出席・授業態度・リアクションペーパー:50%
  *授業態度やリアクションペーパーの内容が要求を満たさない場合には、欠席として扱う
 ・期末試験:50%

4.
教科書・参考書

 テキストや参考文献は指定しません。授業毎にプリントや、参考文献を提示するので、必ず出席すること。
 下記のものを参考文献としてあげておく。
  小杉 泰.1994.『イスラームとは何か-その宗教・社会・文化』講談社現代新書。
  東長 靖.1996.『イスラームのとらえ方』山川出版社。

5.
準備学修の内容

 ・中東やイスラームは日本と関わりのないように見えて、色んな場面で関わりがあります。自分の身の回りにある「中東」や「イスラーム」を探してみて下さい。
 ・新聞での国際欄や中東に関するものの他に、経済面・文化面に関する情報にも目を配ってみて下さい。意外に、世の中にはイスラームに関わる情報は多くあるはずです。

6.
その他履修上の注意事項

 ・中近東やイスラームは、遠いようで案外近いものです。常に「中東」や「イスラーム」といったものに興味関心を持ちながら、半期の授業を受けて下さい。
 ・授業を生かすも殺すも皆さん次第です。常に主体的な態度での受講を望みます。

7.
各回の授業内容
【第1回】
オリエンテーション-イスラームをめぐって何が起こっているのか?
〈第1部〉イスラームの基本を学ぶ
【第2回】
イスラームの基礎知識(1)-イスラームの人々は何を信じているのか?
【第3回】
イスラームの基礎知識(2)-イスラームの人々はどのようなことを行うのか?
【第4回】
ムハンマドとイスラーム誕生-ムハンマドとはいかなる人物であったのか?
【第5回】
クルアーンとハディース-イスラームの啓典に触れる
【第6回】
シャリーア-なぜイスラームの人々は豚肉を食べられないのか?
【第7回】
スンナ派とシーア派-両者は対立しているのか?
【第8回】
イスラーム神秘主義-修行に邁進する人々の力
〈第2部〉近代中東のなかのイスラーム
【第9回】
イスラームと近代-なぜイスラームは政治に関わるのか?
【第10回】
テロ・過激派・紛争-イスラームの人々=テロリスト?
【第11回】
グローバル化のなかのイスラーム主義
【第12回】
グローバル化のなかのIS(1)
【第13回】
グローバル化のなかのIS(2)(外部講師招聘予定)
【第14回】
みんなでレッツ・イスラーム!-若者たちが創り出すイスラーム・ポップ
【第15回】
イスラームの未来とは?