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授業の概要(ねらい) |
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様々な地域をそれぞれに理解する時には、各地域がどんな特徴を持っているのか、また何故その場所に位置しているのかを考えることが重要です。本講義では、特に日本の観光地や世界遺産などを対象にして、地域の特徴とそれを説明する要因、またそれぞれの地域でみえる自然と文化の関連性について学びます。例えば、日本の温泉地は、近畿や中国地方よりも東北地方に多くなっています。それは何故でしょうか。 本講義では日本の観光地や観光資源、世界遺産を題材に、それらの知識と地域を理解するための視点を得ることを目的とします。日本の地域について深く知ることができれば、新しい視点で旅行を楽しむ事もできます。
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2. |
授業の到達目標 |
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本講義の到達目標は主に以下の2点です。 ・日本各地の観光地、観光資源、世界遺産などを解釈できる。 ・それぞれの観光地や世界遺産の特性を自然環境や人文環境、およびその関連性(つながりのあるストーリー)から説明できる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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成績は以下の3つで評価します。 ・中間テスト 45% ・期末テスト 45% ・講義内におけるリアクションペーパー(感想シート)内容 10%
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4. |
教科書・参考書 |
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テキストは特に指定しませんが、講義内容に興味を持った場合、以下の書物が参考になるでしょう。 参考文献 John Dougill 2015. 『Japan's World Heritage Sites』チャールズ・イ・タトル出版。 平凡社 2010.『日本を旅する大旅行地図帳』平凡社。 世界遺産検定事務局 2013.『はじめて学ぶ世界遺産100』マイナビ。 杉谷 隆ほか 2005.『風景のなかの自然地理』古今書院。 高橋伸夫ほか編著 2008.『ジオグラフィー入門』古今書院。 江口 旻ほか 2008.『図説 自然と環境』古今書院。
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5. |
準備学修の内容 |
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本講義では日本の色々な地域や場所を取り扱います。普段から旅行等をし、実際に外にでることをお勧めします。また、外ではただ楽しむだけではなく、様々な疑問を自ら発見するように心掛けると良いでしょう。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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本講義は旅行業務取扱管理者資格の国内観光地理の復習や、世界遺産検定の受験にも参考になるように配慮しています。ただし、資格の受験勉強のための講義ではありませんので留意して下さい。 本講義に加えて観光地理学Ⅰ・観光地理学Ⅱ・日本地誌Ⅱ・外国地誌Ⅰ・外国地誌Ⅱを受講すると、地域の地理学的理解、地誌学的理解をより深められます。 本講義では試験的に数回レジュメ等を英語で記述する予定です。英語には普段から慣れておくことを強くお勧めします。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 |
イントロダクション |
【第2回】 |
火山の種類と北海道:洞爺湖は火山の博物館? |
【第3回】 |
プレートテクトニクスと東北:温泉地が東日本に多い訳 |
【第4回】 |
関東の風と海:東京は海の中にあった? |
【第5回】 |
海岸地形と北陸:海岸の風景は海が作る? |
【第6回】 |
山岳地形と中部:大地も年を取り、シワがでる? |
【第7回】 |
これまでの復習 |
【第8回】 |
まとめと【中間テスト】 |
【第9回】 |
都市の景観と関西:京都の町家は嘘っぱち? |
【第10回】 |
中国の工業と農業:工場はどこに作れば効率的か |
【第11回】 |
宗教と四国のお遍路:意外と知らない仏教のこと |
【第12回】 |
九州の暮らしと長崎:軍艦に見える島の生活 |
【第13回】 |
沖縄の城と家:建物は文化を語る |
【第14回】 |
これまでの復習 |
【第15回】 |
まとめとテスト ※ 講義の受講者数や進行状況によって、計画が変更されることがあります。 |
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