1. |
授業の概要(ねらい) |
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鉄道事業者の観光に向けた取り込みを検討し、現状と今後の課題について研究します。また海外のTGVなど高速鉄道などについても紹介します。本講義では後半から実際に地方の赤字会社再生策を考えます。レポートテーマは自分の出身地道県の地方鉄道・バス会社の観光振興策を提言する。東京都・大阪府出身の人は東北・北海道の赤字鉄道会社を選んでください。演習が主となります。受講学生の上限を25名と制限し、受講生が越えている場合は、前期の授業態度、熱意、成績から可否を総合的に判断する。
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2. |
授業の到達目標 |
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①鉄道事業者の事例を検討し、観光という視点から逆境にある地方鉄道の再生・活性化策を提案できる。 ②学生が20年後、赤字鉄道会社の社長・鉄道本部長・観光部長になったと仮想して、地元の現状の深刻さ、人口減少の影響を真摯な態度で受け止め、若さで夢のあるレポートが作成できる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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学期内レポート(50%)及び出席・発表(50%)で評価する。なお出席状況が悪い場合は減点する。
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4. |
教科書・参考書 |
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テキストはなし 適宜資料を配布する 参考文献として 佐藤信之著『鉄道会社の経営』中公新書 新 将命著『経営の教科書』ダイヤモンド社 長田静子著『実例解説 新事業・実行計画書の書き方』中経出版 齋藤嘉則著『問題解決プロフェッショナル』ダイヤモンド社 櫻井寛編著『世界鉄道の旅』小学館 地方鉄道の活性化に向けて http://www.mlit.go.jp/common/000048885.pdf
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5. |
準備学修の内容 |
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観光交通論のノート・レポートの復習と見直し、事前の情報収集をその都度やってほしい。後半レポートに備えて企業再生に成功した事例から経営理念、夢を語るところ、先見性、真の原因発見と解決策、協力者たちを調べておいてほしい。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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観光交通論ⅠとⅡを連続して履修が望ましい。また前期の産業・企業研究Ⅰ(問題解決法)の履修が役立つのでこちらも履修を勧めます。東日本大震災後の地元、出身地域のニュースは興味を持って、注目一読し、積極的な態度で講義に参加してほしい。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 |
ガイダンス、本講義の全体像 |
【第2回】 |
交通の歴史と将来(観光交通論Ⅰの振り返り) |
【第3回】 |
鉄道事業者の観光取り組み1(東武鉄道) |
【第4回】 |
鉄道事業者の観光取り組み2(南海電鉄) |
【第5回】 |
鉄道事業者の観光取り組み3(JR九州) |
【第6回】 |
中小鉄道の取組み事例(1)津軽鉄道 |
【第7回】 |
中間のまとめ(レポート中間提出) 海外高速鉄道(フランスTGV編) |
【第8回】 |
レポートテーマの選定・調査 海外高速鉄道(ドイツICE編) |
【第9回】 |
中小鉄道の取組み事例(2) 海外高速鉄道(英国ユーロスター編) |
【第10回】 |
情報整理・赤字会社の問題点は何か 海外高速鉄道(イタリアETR編) |
【第11回】 |
赤字会社の目標設定・分析 海外高速鉄道(スペインAVE編) |
【第12回】 |
赤字会社の分析結果・手順・再生策 海外高速鉄道(スウェーデンX2000他編) |
【第13回】 |
再生策の評価(予想)・発表(1) 海外高速鉄道(アメリカアセラ他編) |
【第14回】 |
解決策の・発表(2) 海外高速鉄道(アジアKTX他編) |
【第15回】 |
全体まとめ(レポート最終提出) ※授業の計画はあくまでも当初の予定であり、講師の都合・授業進捗によっては変更されることがある。 |
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