| 1. |
授業の概要(ねらい) |
|
労働法は、一般的に言えば、労働市場を規律する雇用保障法、就労者の労働条件の最低基準と労働条件の決定・変更のルールなどを定める個別的労働関係法(労働者保護法)、労働者の団結や集団的労働関係を規律する労働団体法という3つの分野の法から成り立っている。 労働法Iでは、このうち個別的労働関係法の分野を中心に取り扱う。なかでも、募集・採用、労働契約、就業規則、人事異動など雇用・労働関係の基本的事項について、労働基準法と労働契約法の定めるところを重点に、その概説的説明を行いたいと考えている。 なお、個別的労働関係法の全般的理解のためには、労働法Ⅰ,Ⅱの継続履修が望ましい。
|
| 2. |
授業の到達目標 |
|
①労働法の分野における基礎的な知識を修得し、労働者保護の仕組みとその内容を概略的に理解できるようにすることが目標。
|
| 3. |
成績評価の方法および基準 |
|
テスト(目安として70%)、授業への参加・発言状況など(平常点30%)を総合勘案して評価する。
|
| 4. |
教科書・参考書 |
|
テキスト:適宜プリントを配布する。 参考文献:『小六法』(平成28年版) :『基礎から学ぶ労働法I』(改訂版)エイデル研究所
|
| 5. |
準備学修の内容 |
|
配布されたプリントを事前によく読んでおくこと。 法律の条文や重要判例は六法全書や判例集で自分で調べておくこと。 適宜指示する参考書および『基礎から学ぶ労働法I』(改訂版)の該当箇所を繰り返し読むこと。
|
| 6. |
その他履修上の注意事項 |
|
①【関連科目】本講義の理解を深めるためには、民法総論、日本国憲法などの基礎的知識および理解が必要となる。前もって、これらの科目を勉強しておくことが望ましい。 ②『小六法』(平成28年版)は毎回必ず用意して参加すること。休まないで出席することは理解の前提となるので、その旨心がけて欲しい。
|
| 7. |
各回の授業内容 |
|
| 【第1回】 |
| ガイダンス |
| 【第2回】 |
| 労働法の成立とその体系 |
| 【第3回】 |
| 日本国憲法と労働法の体系① |
| 【第4回】 |
| 日本国憲法と労働法の体系② |
| 【第5回】 |
| 労働基準法、労働契約法の概説① |
| 【第6回】 |
| 労働基準法、労働契約法の概説② |
| 【第7回】 |
| 就業規則① |
| 【第8回】 |
| 就業規則② |
| 【第9回】 |
| 募集・採用① |
| 【第10回】 |
| 募集・採用② 労働契約① |
| 【第11回】 |
| 労働契約② |
| 【第12回】 |
| 労働契約③ |
| 【第13回】 |
| 人事異動① |
| 【第14回】 |
| 人事異動② |
| 【第15回】 |
| 人事異動③ まとめ |
|