1. |
授業の概要(ねらい) |
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中国では、20世紀初頭においてそれまで2000年以上続いていた皇帝専制体制が崩壊した後、およそ半世紀にも及ぶ動乱の時代を経て、1949年に社会主義を掲げる中華人民共和国が成立しました。この中華人民共和国では頻繁に憲法が改正されています(大きな改正が3回、現行憲法になってからの部分的な改正が4回)。我が国の憲法が戦後改正されることなく現在に至るのに比べて、中国では頻繁に憲法が改正されているといえるでしょう。憲法の改正は政治体制の変動と深く結びついていますので、中国ではそれだけ体制変動があった、ということになります。 中国が、近年、国際社会のなかで政治的、経済的に大きな影響を及ぼしていることは、皆さんもご存じのことと思います。この講義では、中国の現代史について、どのような展開を経て現代中国へと至ったのか、国際情勢の影響もふまえつつ、その体制変動及びその背景を中心に論じていきます。
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2. |
授業の到達目標 |
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中国現代史について、基本的知識を得る。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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平常点(10%)及び学期末の試験(90%)で評価します。
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4. |
教科書・参考書 |
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テキストは使用しません。必要に応じてプリントを配布します。 参考文献は、講義時に適宜指示します。
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5. |
準備学修の内容 |
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授業での配布物・ノートを繰り返し読み、次回の授業に備えること。 参考書として指示した文献を読むこと。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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興味関心を持って授業に臨むようにしてください。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 |
ガイダンス――授業の進め方 |
【第2回】 |
中華民国の成立と国際情勢 |
【第3回】 |
国民党と共産党 |
【第4回】 |
中華人民共和国成立前夜 |
【第5回】 |
中華人民共和国の成立 |
【第6回】 |
朝鮮戦争と中国 |
【第7回】 |
社会主義体制への移行宣言 |
【第8回】 |
スターリン批判と中ソ関係 |
【第9回】 |
「百花斉放」から反右派闘争へ |
【第10回】 |
大躍進と人民公社 |
【第11回】 |
プロレタリア文化大革命 |
【第12回】 |
改革開放政策 |
【第13回】 |
天安門事件と南巡講話 |
【第14回】 |
グローバル化の中の中国 |
【第15回】 |
まとめ |
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