Web Syllabus(講義概要)

平成28年度

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法学 I 長谷川 陽子
【Ⅴ】  2単位
【Ⅴ 法律と政治のしくみを学ぶ】 16-1-1210-3842-01

1. 授業の概要(ねらい)

 近代憲法における人権とは、国家による個人の権利保護と定義されます。この授業では、人権の成立経緯から基本概念について学びます。日本国憲法を中心として、各国の人権概念の解説を交えながら、「人権とは何か」について解説します。人権が私たちの生活において持つ意味と役割を一緒に考えていきます。

2.
授業の到達目標

 ①現代の人権概念の成立過程および基本理念について理解することができる。
 ②人権を自分自身に関わる重要な権利として認識し、考えることができる。

3.
成績評価の方法および基準

 学期末の論述式試験を中心に評価します。出席確認を兼ねた感想シートを配布し、内容に応じて加点します。

4.
教科書・参考書

 テキスト:樋口陽一著 『国法学 人権原論』[補訂](有斐閣、2007年)
 参考文献:適宜プリントを配布し、参考文献を紹介します。

5.
準備学修の内容

 授業で扱った教科書の箇所とプリント内容などを次回授業までに復習として再読しておいてください。

6.
その他履修上の注意事項

 法学Ⅱとの連続受講が望ましいですが、必須ではありません。
 授業中の私語および迷惑行為を禁じます。該当行為を行った場合退室をお願いしています。

7.
各回の授業内容
【第1回】
イントロダクション:授業の概要と進め方 「人権とは何か」:序論
【第2回】
「人権とは何か」:本論 実体法上の権利 裁判による救済
【第3回】
人権の復権:各国の人権概念の成立経緯
【第4回】
天賦人権と自由民権:日本における人権の思想史
【第5回】
人権と自己決定:自己責任と自己決定
【第6回】
人権主体としての個人:強い個人とは何か
【第7回】
人権と文化の多元性
【第8回】
人権の種類:権利の諸類型
【第9回】
基本権論の言説:各国の人権基礎(1)―アメリカ・フランス―
【第10回】
基本権論の言説:各国の人権基礎(2)―ドイツ―
【第11回】
人権の今日的課題(1):概念対立を通した人権理解
【第12回】
人権の今日的課題(2):具体的事例を通した人権理解
【第13回】
人権の歴史:人権宣言から裁判を通した権利保障へ
【第14回】
国際化における基本権保障
【第15回】
まとめと補足