1. |
授業の概要(ねらい) |
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市場経済システムを維持するための基本法=独占禁止法(競争法)の概要を学びます。 みなさんの多くの方は、経済・ビジネス活動を行う上で、独占禁止法(競争法)上の問題に接することでしょう。 講義では、このことを意識して、独占禁止法違反とされる具体的事例を通じて、実際の経済・ビジネスの場面で、どのような行為が問題となるか(その理由)を考えるようにします。
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2. |
授業の到達目標 |
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本稿議は、独占禁止法について、「法律的な知識に基づき、社会で起きている法現象について、その問題点を的確に把握し、問題解決のための提言を行うことができる」ようになることを目標とします。 特に、受講者が競争の意義、競争維持ルールの必要性をおおよそ理解できること(例えば、「○○との行為は、××との観点から社会的に望ましくない。このため、競争法で禁止されています」と簡単な説明を行えるようになること)を目標とします。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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基本的に試験結果(80%)、講義参加・課題対応状況(20%)に基づき評価します。
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4. |
教科書・参考書 |
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参考書等については、適宜指示します。
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5. |
準備学修の内容 |
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各講義のレジメを事前配布・LMS掲載するので、当該レジメを事前に読み、問題を検討してください。 なお、経済活動に係る新聞記事等を読むように努めてください。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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みなさんの生活に密接に関連している市場経済の役割・これがより良く機能するためのルールについて関心を持ってください。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 |
概要/市場経済システム・市場の働き |
【第2回】 |
市場の働き/市場のメリット |
【第3回】 |
価格カルテル |
【第4回】 |
入札談合 |
【第5回】 |
その他共同行為(業務提携) |
【第6回】 |
垂直制限(流通の仕組み・機能) |
【第7回】 |
再販売価格維持(メーカーによる小売価格拘束)等 |
【第8回】 |
テリトリー制・販売方法の制限等 |
【第9回】 |
抱き合わせ販売・専売店制(「ライバル取引するな」) |
【第10回】 |
中間的な復習(事例を考える) |
【第11回】 |
略奪価格設定(原価割れ販売) |
【第12回】 |
取引拒絶(ライバルに原料を売らない行為)等 |
【第13回】 |
その他の市場支配的地位の濫用行為・独占行為 |
【第14回】 |
復習(競争と競争法の必要性・競争法が禁止する行為) |
【第15回】 |
まとめと試験 |
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