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授業の概要(ねらい) |
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1899年に制定された商法の保険契約に関する規定は100年以上後の2008年に全面改正され、「保険法」が制定されました。保険契約は非常に身近な契約です。本講義で保険契約に関する基礎的知識を修得すれば、保険に関して、どのような点に注意すべきかがわかると思います。そうすれば、保険契約トラブルを防ぐことができるようになるでしょう。
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2. |
授業の到達目標 |
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①保険法の実用的な知識を身に着け、実社会で活かすことができる。 ②保険契約に関する基礎的な知識の修得。 ③保険契約における約款の重要性に関心をもつ。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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学期末試験で評価します(100%)。試験問題はすべて論述式であり、①何が問題なのかがわかっているか、②根拠を挙げて結論を導けているか、③文章の綺麗さ、等で評価します。
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4. |
教科書・参考書 |
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【テキスト】 ①山下友信=竹濵修=洲崎博史=山本哲生『保険法』(有斐閣、第3版補訂版、2015年) ②山下友信=洲崎博史(編)『保険法判例百選』(有斐閣、2010年)
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5. |
準備学修の内容 |
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具体的イメージを持つために、保険会社のホームページでの商品説明を読んでみよう。そして、わからない用語が出てきたら教科書やホームページ内の説明を読んで調べてみよう。実務では、どのような扱いがなされているかを常に意識することが大切です(保険法に書かれていないルールが約款で規定されています)。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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本講義で扱う保険契約はそのほとんどが消費者契約であるため、消費者法を履修していることが望ましい(必須ではない)。また、民法の勉強がある程度進んでいる方が望ましい(とくに担保物権法、契約法、不法行為法、相続法)。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 |
ガイダンス |
【第2回】 |
保険契約 |
【第3回】 |
損害保険契約の内容 |
【第4回】 |
損害保険契約の成立 |
【第5回】 |
損害保険関係の変動 |
【第6回】 |
損害保険事故の発生と損害の填補 |
【第7回】 |
保険担保 |
【第8回】 |
生命保険契約の内容 |
【第9回】 |
生命保険契約の成立 |
【第10回】 |
生命保険関係の変動(1) |
【第11回】 |
生命保険関係の変動(2) |
【第12回】 |
生命保険事故の発生と保険金の支払 |
【第13回】 |
傷害疾病定額保険契約(1) |
【第14回】 |
傷害疾病定額保険契約(2) |
【第15回】 |
まとめ |
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