Web Syllabus(講義概要)

平成28年度

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危機管理論 II 宮田 智之
【Ⅴ】  2単位
【Ⅴ 法律と政治のしくみを学ぶ】 16-1-1210-4434-02

1. 授業の概要(ねらい)

 今日、我々はネットワーク化された社会で生活しており、その恩恵をごく当たり前のように享受しています。しかしその一方で、サイバースペース(空間)はあまりにも脆弱です。日本をはじめ多くの国々の政府機関や企業・団体は、日常的にさまざまなサイバー攻撃に晒されています。そして、そうした攻撃によって重要インフラが深刻な被害を受ければ、国家的機能が完全に麻痺する可能性も否定できません。アメリカ政府がサイバー空間を、陸、海、空、宇宙に続く第五の「戦場」と位置づけ、そのセキュリティ強化に力を入れているのは、正に安全保障の観点からも無視できないからです。
 本授業では、このように重要性を増すばかりのサイバーセキュリティについて取り上げ、具体的にはサイバー攻撃の実態や種類、そして近年の日米両政府の取組みやその課題などについて詳しく説明します。

2.
授業の到達目標

 ①政治や社会の動きについて関心をもつことができるようになります。
 ②時事的な問題への理解が深まります。

3.
成績評価の方法および基準

 期末試験と平常点に基づき評価します。それぞれの割合は、期末試験:80%、平常点:20%です。授業態度が悪い場合は欠席扱いとすることもありますので注意してください。

4.
教科書・参考書

 教科書は特に指定しませんが、授業中に参考文献を紹介します。また、参考資料も適宜配布する予定です。

5.
準備学修の内容

 ①参考文献の該当部分を授業前に読んでおいてください。
 ②テレビ、新聞、雑誌、インターネットなどで、日頃から政治や社会の動きを知るよう努めて下さい。
 ③英語のメディアにも挑戦してください。

6.
その他履修上の注意事項

 ①質問は大歓迎です。疑問点、わからない点などがあれば授業後に聞いてください。
 ②授業の進行の妨げとなりますので、授業中の私語や途中退席等は謹んで下さい。

7.
各回の授業内容
【第1回】
イントロダクション
【第2回】
グローバル・コモンズとしてのサイバー空間
【第3回】
アメリカに対するサイバー攻撃の事例
【第4回】
日本に対するサイバー攻撃の事例
【第5回】
サイバー攻撃の種類
【第6回】
サイバー攻撃の影響
【第7回】
アメリカのサイバーセキュリティ
【第8回】
前ブッシュ政権の動き
【第9回】
オバマ政権の動き
【第10回】
日本のサイバーセキュリティ
【第11回】
近年の日本政府の取組み
【第12回】
日米協力の現状
【第13回】
日米協力の課題
【第14回】
安全とプライバシーの関係
【第15回】
まとめ