1. |
授業の概要(ねらい) |
|
「人知を超えるもの」と「つくられたもの」と「人」の関係を考察し、宗教文化の理解に新たな地平を切り開く。 人間は、仏教、哲学、神学などを通じて、自らの知性を超える存在について思考を巡らしてきた。また、祭祀、儀礼、宗教的シンボル、聖典、仏像など、様々な聖なる制作物をつくりだしてきた。それらの存在は人に大きな影響を与え、多様な文化が形成されてきた。「人知を超えるもの」と「つくられたもの」の考察を通じて、21世紀における文化の可能性を展望する。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
現代人として欠かせない柔軟な知的感性を養い、学んだ内容に立脚しつつ独自の考察を展開し、1000字程度の効果的な論考をまとめる文章表現力を培う。
|
3. |
成績評価の方法および基準 |
|
授業への参加度(60%)、授業内期末試験(40%)を目安とする。期末試験のテーマは最終講義日の2週間前に発表する予定である。
|
4. |
教科書・参考書 |
|
参考文献は講義中で紹介する。それ以外の資料は講義中に配布する。 参考文献 『共存の哲学−複数宗教からの思考形式』濱田 陽 著、弘文堂、2005 『宗教の事典』山折哲雄監修、朝倉書店、2012 *MELIC指定図書コーナーに配置
|
5. |
準備学修の内容 |
|
配布資料、ノートを復習する。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
柔軟な知的感性を養うため、授業を主体的に聴講し、内容理解を徐々に深めていくことが大切である。文章表現力を培うため、効果的に配布資料を活用し、ノートをとることが重要である。
|
7. |
各回の授業内容 |
|
【第1回】 |
「人知を超えるもの」と現代日本のわたしたち(宗教・無宗教の三極構造) |
【第2回】 |
|
【第3回】 |
「人知を超えるもの」「つくられたもの」と宗教的テロリズム、人工知能 |
【第4回】 |
|
【第5回】 |
「人知を超えるもの」「つくられたもの」と宗教文化(共有宗教文化) |
【第6回】 |
|
【第7回】 |
「人知を超えるもの」と宗教哲学、宗教学(オットー、エリアーデ、西田幾多郎) |
【第8回】 |
|
【第9回】 |
「人知を超えるもの」と宗教(宗教的経験) |
【第10回】 |
|
【第11回】 |
「人知を超えるもの」「つくられたもの」と諸宗教(複数宗教経験) |
【第12回】 |
|
【第13回】 |
期末試験テーマ発表とまとめ |
【第14回】 |
|
【第15回】 |
全体講評・試験 *社会状況、国際情勢の変化に応じて新しいトピックを積極的に加え、映像などを取り入れるため、以上の順序は入れ替わることがある。 |
|