Web Syllabus(講義概要)

平成28年度

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宗教文化論 II 濱田 陽
【Ⅱ】  2単位
【Ⅱ 人の心と思想を学ぶ】 16-1-1310-0430-06

1. 授業の概要(ねらい)

 「人知を超えるもの」と「つくられたもの」と「人」の関係を考察し、宗教文化の理解に新たな地平を切り開く。
 人間は、仏教、哲学、神学などを通じて、自らの知性を超える存在について思考を巡らしてきた。また、祭祀、儀礼、宗教的シンボル、聖典、仏像など、様々な聖なる制作物をつくりだしてきた。それらの存在は人に大きな影響を与え、多様な文化が形成されてきた。「人知を超えるもの」と「つくられたもの」の考察を通じて、21世紀における文化の可能性を展望する。

2.
授業の到達目標

 現代人として欠かせない柔軟な知的感性を養い、学んだ内容に立脚しつつ独自の考察を展開し、1000字程度の効果的な論考をまとめる文章表現力を培う。

3.
成績評価の方法および基準

 授業への参加度(60%)、授業内期末試験(40%)を目安とする。期末試験のテーマは最終講義日の2週間前に発表する予定である。

4.
教科書・参考書

 参考文献は講義中で紹介する。それ以外の資料は講義中に配布する。
 参考文献 『共存の哲学−複数宗教からの思考形式』濱田 陽 著、弘文堂、2005
      『宗教の事典』山折哲雄監修、朝倉書店、2012
      *MELIC指定図書コーナーに配置

5.
準備学修の内容

 配布資料、ノートを復習する。

6.
その他履修上の注意事項

 柔軟な知的感性を養うため、授業を主体的に聴講し、内容理解を徐々に深めていくことが大切である。文章表現力を培うため、効果的に配布資料を活用し、ノートをとることが重要である。

7.
各回の授業内容
【第1回】
「人知を超えるもの」と現代日本のわたしたち(宗教・無宗教の三極構造)
【第2回】
【第3回】
「人知を超えるもの」「つくられたもの」と宗教的テロリズム、人工知能
【第4回】
【第5回】
「人知を超えるもの」「つくられたもの」と宗教文化(共有宗教文化)
【第6回】
【第7回】
「人知を超えるもの」と宗教哲学、宗教学(オットー、エリアーデ、西田幾多郎)
【第8回】
【第9回】
「人知を超えるもの」と宗教(宗教的経験)
【第10回】
【第11回】
「人知を超えるもの」「つくられたもの」と諸宗教(複数宗教経験)
【第12回】
【第13回】
期末試験テーマ発表とまとめ
【第14回】
【第15回】
全体講評・試験
*社会状況、国際情勢の変化に応じて新しいトピックを積極的に加え、映像などを取り入れるため、以上の順序は入れ替わることがある。