1. |
授業の概要(ねらい) |
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(※本授業は、教育職員免許法施行規則に定める「教職に関する科目」-「教育課程及び指導法に関する科目」である。中学社会、高校公民の免許取得を希望する者にとっては必修の科目である。) この授業では社会科教育・公民科教育に関する研究蓄積をふまえながら、(1)社会科、公民科という教科の基本性格、教育課程における位置づけと役割について理解を深めるとともに、(2)学習指導案の作成や、プレゼンテーション、グループでの討論などを通して、今後求められる中等社会系教科の実践指導のあり方について学ぶことを主眼とする。
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2. |
授業の到達目標 |
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① 学習指導要領を読み、その内容(社会科・公民科の目的、内容項目・指導方法など)に依拠しつつ、単元設定の理由や授業実践の「ねらい」について論理的に説明できる。 ② 社会科・公民科(社会系教科)の授業構成に関わる理論的知識・視点を獲得し、それを活用しつつ教科内容・教材・授業実践のあり方について論じることができる。 ③ 授業展開が十分具体的といえる、社会科・公民科の学習指導案(細案)を作成できる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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学習指導案、課題レポート・宿題、授業への参加状況[リアクション・ペーパーの提出、プレゼン、議論への参加]に基づいて総合的に判断する。
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4. |
教科書・参考書 |
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・文部科学省『中学校学習指導要領解説 社会編』、同『高等学校学習指導要領解説 公民編』 ・中学校社会科教科書(公民的分野)、高等学校公民科教科書(現代社会) (※詳細は、初回授業時に指示する。)
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5. |
準備学修の内容 |
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① (下記「授業の計画」にもあるようにさっそく)プレゼンをさせるので、受講前の段階から社会科・公民科に関する知識・情報収集(=教材研究)を行い、また、説明方法(資料や視聴覚メディアの活用方法)に関する学習を進めておくこと。 ② 課題の提出には、参考文献を読むことが欠かせない。図書館で参考文献や教育雑誌(論文記事)を頻繁に探すクセをつけること。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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① 理由なく欠席した学生は、その時点で本授業を受ける資格を失うので注意すること(諸事情で出席できない場合は、前もって教員に連絡すること。研究室:9号館2階研97、メールアドレスなどは大学公式ウェブサイトの教員紹介ページを確認)。 ② 教科に関する知識(内容)なくして、指導法(方法)はありえない。学力がないのに、指導技術だけがうまくなる「万能薬」は存在しない。各自で知識の剝落を補う「学び直し」を同時に行いながら、授業に参加すること。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 |
受講にあたっての注意、授業の進め方について、受講生の授業観 |
【第2回】 |
社会科・公民科「知識・ネタ」プレゼンテーション(1) ―個人発表― |
【第3回】 |
社会科・公民科「知識・ネタ」プレゼンテーション(2) ―個人発表(つづき)― |
【第4回】 |
社会科・公民科「知識・ネタ」プレゼンテーション(3) ―ふり返り、総括― |
【第5回】 |
学習指導要領(解説書)を読む―教育課程上における社会科・公民科の位置づけ― |
【第6回】 |
社会系教科における「実践的指導力」の検討 |
【第7回】 |
中等社会系教科 授業構成理論の検討 |
【第8回】 |
教科書研究とその動向 |
【第9回】 |
教科書を使った授業づくりの検討(1)―教材研究の実践― |
【第10回】 |
教科書を使った授業づくりの検討(2)―指導方法について― |
【第11回】 |
シナリオ型指導案の作成・成果発表 |
【第12回】 |
学習指導案の作成に向けて |
【第13回】 |
中等社会系教科 教材研究・授業づくり―実践例から学ぶ― |
【第14回】 |
学習指導案の検討―“教えて”考えさせているか― |
【第15回】 |
まとめと評価、自己批評 (※受講者の人数に応じて作業体験的学習を導入するなど、変更を行う。) |
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