Web Syllabus(講義概要)

平成28年度

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社会科・公民科教育法 I 加納 隆徳
教職  2単位
【教職】 16-1-1334-4219-07

1. 授業の概要(ねらい)

 この授業は、4年次の教育実習における中学校社会科の公民分野および高等学校の公民科の授業の準備作業となるものです。社会科の公民分野・公民科の授業がどういった条件の下で成り立っているのかを理解していきます。前期は特に社会科の授業の成り立ちや社会科成立の歴史的背景など理論的・実践的なことを主に学習します。
 校旗に開講される社会科・公民科教育法Ⅱを受講するための前提となるものです。

2.
授業の到達目標

 社会科の成立背景や社会科の目指す目標などを理解し、学習指導案を書くことが出来るようになる。

3.
成績評価の方法および基準

 成績評価については、授業への参加度(20%)・提出物(40%)・レポート(40%)で総合評価する。

4.
教科書・参考書

 文部科学省『中学校学習指導要領解説 社会編』 日本文教出版
 文部科学省『高等学校学習指導要領解説 公民編』 教育出版
 高等学校教科書『現代社会』 東京書籍

5.
準備学修の内容

 授業外の時間には積極的に「社会科」にかかわる知識の吸収に努めよう。また、自主勉強会に積極的に参加して、学校での学びは何が大切なのかを考えることが必要になる。

6.
その他履修上の注意事項

 教師になるための科目であり、積極的な授業参加が求められる。特に模擬授業を後期に実施するので、模擬授業をおこなうために必要な資質は何かを問いながら、学んで欲しい。一回一回の授業を大切にする姿勢が必要である。

7.
各回の授業内容
【第1回】
ガイダンス(社会科の授業作りについて)
いままでの社会科の授業をふりかえってみよう
【第2回】
社会科の歴史を振り返る
戦後に出来た社会科の歴史を振り返りながら、どのような授業実践が行われてきたのか学ぶ。
【第3回】
社会科教育の課題
社会科教育をめぐる課題について深める。
【第4回】
講義の方法と種類について
さまざまな取り組みが行われてきた社会科の授業スタイル(講義式、問題解決学習など)
【第5回】
実際の授業をみてみよう
帝京八王子中学で行われた授業をビデオで見て、指導法について考える。
【第6回】
現職の先生からお話しを伺う
第5回目の時間にみた講義ビデオから、授業作りに必要な知識や技能を学ぶ。
帝京八王子中学・高等学校教諭(山下創先生)から、実際の授業作りについて伺う。
【第7回】
指導案とは
第6回の山下創先生からのアドバイスを受けて、どのように指導案を直したらいいか。
教材研究の方法について検討する。
【第8回】
学習指導要領の考え方
学習指導要領の成り立ちと授業方法
【第9回】
教科書と授業
教科書の作られ方を知った上で、どのような教え方を考えられるだろうか?
【第10回】
授業と評価の一体化
授業と評価の関わりとはいかにあるべきなのか?
【第11回】
公民分野の社会科教育のあり方とは(中学校編)
【第12回】
公民科教育のあり方とは(高等学校編)
【第13回】
歴史分野の社会科教育のあり方とは(中学校編)
【第14回】
地理分野の社会科教育のあり方とは(中学校編)
(※第11回~第14回については、各分野で特に問題視されている教育課題を取り上げ、授業作りの方法論の一支視点を学ぶ)
【第15回】
まとめ
授業では、指導法に関わる事柄や論点を幅広く取り扱う。
また、実際の授業をビデオでみて、指導案の作成を行う。