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授業の概要(ねらい) |
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本演習では、中国古代史の重要なテーマについて学習する。とくに戦国秦漢時代~魏晉南北朝時代について学習する。たとえば秦の始皇帝・項羽・劉邦・前漢武帝・王莽・光武帝・三国志・諸葛孔明・貴族制等といったキーワードに彩られた時代に興味をもった学生はぜひ選択してもらいたい。 学生のみなさんが本演習で行なう学習過程は以下の通りである。 まず、担当教員のほうから研究書のリストを提示する。学生のみなさんはその中から各々もっとも興味を持った研究書をえらぶ。つぎに興味の近い者同士、グループを組む。だいたい2~3人で1グループとする。そのグループごとに、自分たちが選んだ研究書を読む。 つぎに、グループごとに研究書の要約をする。その研究書のイイタイコト・論拠を説明する。 さいごに、要約した研究書に関連する別の研究書や論文も読む。この時も、一体どの論文を読むべきか、どのように関連論文や関連史料の所在を知るか、それらをどう収集するかに関しては、適宜教員のほうから指示する。学生の皆さんは教員の指示に従い、関連する研究書・論文を読み、改めてその要約を行なう。そして最初に読んだ研究書の内容と比較する。 以上の学習過程をふまえ、まずグループごとに口頭報告を行なう。そのなかでは、以上の学習過程のなかで読破した複数の研究書・論文に関して、どれが最も妥当か、どれが最も論理的か、どれが間違いだと思うかをグループごとに判断し、結論を出してもらいたい。そのときに求められるのは、以上の先行研究をふまえて自分たちなりに判断をすることである。ここでいう「判断」とは、好き嫌いや、感覚によるものではなく、それぞれしっかりとした「論拠」に支えられたものでなければならない。「論拠」とは中国古代の史料(『史記』・『漢書』・『後漢書』・『三国志』など)である。また口頭報告をしたグループに属さない学生は、他人の報告をきいた上で、それが論理的に間違っていないかを判断し、積極的に発言・質問・批判をしてほしい。なお口頭報告時には必ずPowerPointのプレゼンテーション、もしくはレポート形式の原稿を準備すること。 以上の口頭報告を複数回おこない、それをふまえて最終的にレポートを提出してもらいたい。そのなかでは、以上の学習過程のなかで読破した複数の研究書・論文に関して、どれが最も妥当か、どれが最も論理的か、どれが間違いだと思うかを各自判断し、結論を出してもらいたい。
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2. |
授業の到達目標 |
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・中国古代史の基礎的知識を学習する。 ・中国古代史の研究をする際に必須となる史料収集・論文収集の仕方を学習する。 ・口頭報告の仕方を学習する。 ・レポート・卒業論文の書き方を学習する。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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本演習を選択した学生は、中国古代に関するテーマを自分で選択し、それぞれ前期二回・後期二回ずつ報告をする。後述するように、その報告の仕方・出来栄えと、授業に対する積極的参加の度合い(どのくらい他の学生の報告に対して積極的に自身の見解をのべるか)に応じて成績は付けられる。割合は以下の通り。 ・平常点50点満点(出席率・授業態度など)。 ・口頭報告と、それをふまえたレポート50点満点。
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4. |
教科書・参考書 |
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適宜指示する。
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5. |
準備学修の内容 |
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本演習では各自口頭報告をすることが義務である。よってそのための準備は欠かせない。また本演習は卒業論文の準備段階にも位置づけられるものである。よって各々の口頭報告に際しては、しっかりと先行研究をあつめ、こまめに辞書をひき、おちついて準備をすることが必要である。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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本演習では学生同士の活発な議論が望まれる。授業に積極的に参加する学生、報告者に対して適確な助言や意見を提起する学生にはとくに高い成績が与えられる。「自分の報告が済めば終わり」ではなく、むしろクラスメートのそれぞれの報告に対して積極的な意見・助言・質問を行なうことが、本演習ではもっとも望まれることであると思っていただきたい。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 |
オリエンテーション。 |
【第2回】 |
中国古代史の関連論文・関連史料の調べ方を学ぶ。論文要旨報告。 |
【第3回】 |
各自口頭報告を行なう。 |
【第4回】 |
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【第5回】 |
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【第6回】 |
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【第7回】 |
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【第8回】 |
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【第9回】 |
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【第10回】 |
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【第11回】 |
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【第12回】 |
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【第13回】 |
レポートの草稿提出。授業中にそれを逐一検討する。授業中での検討をふまえ、各自レポートの内容を修正すること。最終的にレポート提出期間中にその最終稿を提出することとなる。 |
【第14回】 |
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【第15回】 |
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