Web Syllabus(講義概要)

平成28年度

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地理学特殊講義1B- I 筒井  裕
選択必修  2単位
【史】 16-1-1340-3834-09

1. 授業の概要(ねらい)

 人間は動植物を採取・狩猟・愛玩・鑑賞・信仰の対象とするなどして、これらと様々な関係を築いてきました。このように動植物は、我々人間の生活にとって不可欠な存在となっています。この講義では「動物地理学」・「文化地理学」のふたつの視点から、特定の生物の分布範囲が確定される理由を解説するとともに、動植物と人間との間にみられる様々な関係をテーマとした研究を多数紹介していきます。その際には、これらの研究がどのような調査・分析方法を採用しているかについても説明を行います。

2.
授業の到達目標

 ①生物の分布範囲が確定される理由を理解し、これについて具体的な事例を挙げて説明できる。
 ②人間と動植物との間にみられる様々な関係について、学術用語を用いて地理学的な視点から説明できる。

3.
成績評価の方法および基準

 試験の結果(80%)と受講態度(20%)をもとに、総合的に評価を行います。
 ※毎回、講義時に配布する出席カードの記述内容をもとに受講態度を評価します。

4.
教科書・参考書

 ・テキスト:特に指定しません。毎回、プリントを配布し、これに基づいて講義を進めていきます。
 ・参考文献:
  池谷和信編『生き物文化の地理学』青海社、2013年。
  京都大学総合博物館編『日本の動物はいつどこからきたのか』岩波書店、2005年。
  農村計画学会監修、九鬼康彰・武山絵美著『害獣対策の設計・計画手法』農林統計出版、2014年。
 ※上記以外にも、講義時に紹介していきます。

5.
準備学修の内容

 講義の前後に地理学とその隣接分野に関する書籍を読み、知識の獲得に励んで下さい。

6.
その他履修上の注意事項

 ・毎回、出席カードを配布します。このカードに質問・意見・要望などを自由に書いて提出をして下さい(記載内容で減点することはありません)。
 ・出席回数が少ない場合、成績評価の対象とはしません。やむを得ない事情がある場合は、ご相談下さい。

7.
各回の授業内容
【第1回】
ガイダンス、受講上の諸注意
【第2回】
動物地理学と文化地理学の位置づけ
【第3回】
動物の分布はどのように決まるのか?
【第4回】
動物がもたらす被害①
【第5回】
動物がもたらす被害②
【第6回】
生活を豊かにする動植物①
【第7回】
生活を豊かにする動植物②
【第8回】
生活を豊かにする動植物③
【第9回】
食物としての動植物①
【第10回】
食物としての動植物②
【第11回】
食物としての動植物③
【第12回】
食物としての動植物④
【第13回】
動植物に対する信仰①
【第14回】
動植物に対する信仰②
【第15回】
まとめと試験