1. |
授業の概要(ねらい) |
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人間は動植物を採取・狩猟・愛玩・鑑賞・信仰の対象とするなどして、これらと様々な関係を築いてきました。このように動植物は、我々人間の生活にとって不可欠な存在となっています。この講義では「動物地理学」・「文化地理学」のふたつの視点から、特定の生物の分布範囲が確定される理由を解説するとともに、動植物と人間との間にみられる様々な関係をテーマとした研究を多数紹介していきます。その際には、これらの研究がどのような調査・分析方法を採用しているかについても説明を行います。
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2. |
授業の到達目標 |
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①生物の分布範囲が確定される理由を理解し、これについて具体的な事例を挙げて説明できる。 ②人間と動植物との間にみられる様々な関係について、学術用語を用いて地理学的な視点から説明できる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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試験の結果(80%)と受講態度(20%)をもとに、総合的に評価を行います。 ※毎回、講義時に配布する出席カードの記述内容をもとに受講態度を評価します。
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4. |
教科書・参考書 |
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・テキスト:特に指定しません。毎回、プリントを配布し、これに基づいて講義を進めていきます。 ・参考文献: 池谷和信編『生き物文化の地理学』青海社、2013年。 京都大学総合博物館編『日本の動物はいつどこからきたのか』岩波書店、2005年。 農村計画学会監修、九鬼康彰・武山絵美著『害獣対策の設計・計画手法』農林統計出版、2014年。 ※上記以外にも、講義時に紹介していきます。
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5. |
準備学修の内容 |
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講義の前後に地理学とその隣接分野に関する書籍を読み、知識の獲得に励んで下さい。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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・毎回、出席カードを配布します。このカードに質問・意見・要望などを自由に書いて提出をして下さい(記載内容で減点することはありません)。 ・出席回数が少ない場合、成績評価の対象とはしません。やむを得ない事情がある場合は、ご相談下さい。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 |
ガイダンス、受講上の諸注意 |
【第2回】 |
動物地理学と文化地理学の位置づけ |
【第3回】 |
動物の分布はどのように決まるのか? |
【第4回】 |
動物がもたらす被害① |
【第5回】 |
動物がもたらす被害② |
【第6回】 |
生活を豊かにする動植物① |
【第7回】 |
生活を豊かにする動植物② |
【第8回】 |
生活を豊かにする動植物③ |
【第9回】 |
食物としての動植物① |
【第10回】 |
食物としての動植物② |
【第11回】 |
食物としての動植物③ |
【第12回】 |
食物としての動植物④ |
【第13回】 |
動植物に対する信仰① |
【第14回】 |
動植物に対する信仰② |
【第15回】 |
まとめと試験 |
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