1. |
授業の概要(ねらい) |
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社会学という学問は、高校までの社会科系の科目とはまったく違うものである。なぜならば、高校までのように未知の社会的事象についての知識を得たり、それを暗記したりすることが求められるわけではないからである。社会学とは、むしろ、これまでに得てきた知識やわれわれが身につけてきた常識をもう一度疑い、そこから他の違った見方や異なった行動の選択肢を導き出すような、非常に人間くさい学問なのである。 この講義は、こうした社会学に独特の考え方をさまざまな社会的事例を扱うことの中から明らかにし、社会学についての入門的な知識を幅広く学ぶことを内容とする。
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2. |
授業の到達目標 |
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社会学の基礎知識を説明できる。 社会の問題を発見し、社会を構想することができる。 調査・研究の成果をもとに論理的な主張を展開できる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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基本的には定期試験の成績に基づいて評価する。出席点は設けないけれども、きちんと出席している人には、試験の点数で生じた端数の切り上げ(例えば、58点→60点)を行う。また、授業内レポートを行った場合には、その評価も定期試験の成績に上乗せする。
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4. |
教科書・参考書 |
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特に使用しない。 参考文献については、授業内で示す。
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5. |
準備学修の内容 |
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シラバスを参考にして授業で取り上げるテーマについて自分なりの理解をしておくとともに、授業中に出てきたわからない言葉や術語の意味などは各自で調べて授業内容を把握しておくこと。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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必修科目なので、社会学科の学生は一年次で単位を修得すること。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 |
権力とは何か①―古典的権力概念― |
【第2回】 |
権力とは何か②―新しい権力概念― |
【第3回】 |
愛と所有関係①―恋愛の歴史― |
【第4回】 |
愛と所有関係②―キリスト教と恋愛― |
【第5回】 |
愛と所有関係③―フェミニズムの考え方― |
【第6回】 |
日本文化論①―『菊と刀』をめぐって― |
【第7回】 |
日本文化論②―日本人の精神分析― |
【第8回】 |
日本文化論③ ―日本の権力システムと日本文化論― |
【第9回】 |
メリトクラシーと社会階層 |
【第10回】 |
都市の社会学 |
【第11回】 |
マスコミュニケーションの効果とメディア |
【第12回】 |
客観報道とジャーナリズム |
【第13回】 |
エビと日本人 ―グローバリゼーションの社会学― |
【第14回】 |
社会調査の方法 |
【第15回】 |
後期のまとめとテスト |
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