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授業の概要(ねらい) |
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演習Aでは、化学物質の毒性やその検索法、毒とはなにかについて学びました。ここではその知識を生かし、さらに身近な、こころのはたらきを変化させ、毒ともなりうる化学物質、すなわち、におい物質について学びます。嗅覚という知覚情報は、ヒトの生存に極めて重要な役割を果たすのみならず、例えばアロマテラピーにみられるように、自身の気分転換の手段としても広く用いられ、一方、「悪臭」は否応なしに気分を害します。このようなこころに対する匂い物質の効果は、条件付けにより獲得されたもののほか、匂い物質そのものが精神薬理作用を有する場合が知られています。また、殺菌作用のある匂い物質もよく知られています。ここでは身近にあるにおい物質の精神作用や毒作用、またその作用メカニズムについて学びます。
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2. |
授業の到達目標 |
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「におい」の発現メカニズムや、精神作用、毒作用について学びます。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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課題発表、課題レポート、受講態度・質疑内容(70%)、最終レポート(30%)で評価します。正当な理由なく6回以上欠席した者には単位を与えません。
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4. |
教科書・参考書 |
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テキストは主に以下より適宜選択・配布予定: 鳥居鎮夫(編)『アロマテラピーの科学』(朝倉書店)、綾部早穂・齋藤幸子(編著)『においの心理学』(フレグランスジャーナル社)など
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5. |
準備学修の内容 |
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発表者は事前にテキストを精読し、不明な用語を調べ、関連文献をあたるなど十分な準備をしてください。発表者以外の履修者も、次回のテキストを精読し、論点を準備するなど積極的な参加を期待します。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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発表ではテキストの内容をかいつまんで紹介するとともに、用語の解説や自分の考えを述べて皆の理解をうながし、質問を受けるとともに議論を誘導してください。議論は発表者のみでは成立しません。 また日常生活の上でも、我々の身近にあるにおいがこころにどのように影響しているかに注意を払い、観察し、その仕組を考える習慣をつけてください。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 |
イントロダクション(ガイダンス、発表割り当て) |
【第2回】 |
嗅覚の発現機構(講義・討論) |
【第3回】 |
文献の抄読・討論 |
【第4回】 |
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【第5回】 |
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【第6回】 |
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【第7回】 |
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【第8回】 |
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【第9回】 |
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【第10回】 |
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【第11回】 |
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【第12回】 |
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【第13回】 |
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【第14回】 |
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【第15回】 |
まとめ |
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