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授業の概要(ねらい) |
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青年は自分自身のアイデンティティに関心が向かうが、まだ明確には自分のアイデンティティをとらえ切れていない場合が多い。この講義では伝記資料を用い、人間の一生をEriksonの漸成発達理論(アイデンティティ理論)から考察する。 アイデンティティ概念によって歴史上の人物の態度・行動・感情をより深く理解し、人間の一生を概観した上で自分のキャリアとライフデザインについて考えるきっかけにしてほしい。
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授業の到達目標 |
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歴史上の人物がどのようなアイデンティティをもっていたかを伝記資料から列挙することができる。 歴史上の人物がなぜそのようなアイデンティティを形成したのかという「問い」に対してEriksonの漸成発達理論(アイデンティティ理論)を枠組みとして「きっと~だったからだろう」という「仮説」を立てることができる。 「仮説」の証拠を伝記資料から列挙することができる。
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成績評価の方法および基準 |
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授業への参加度30%、レポート課題70%で総合的に評価する。
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教科書・参考書 |
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テキスト:特に指定しない 参考文献: 鑪幹八郎(監修)、宮下一博・大倉得史・谷冬彦(編)『アイデンティティ研究ハンドブック』 ナカニシヤ出版 西平直喜 『生育史心理学序説』 金子書房 西平直喜 『偉い人とはどういう人か―「人生の選択」のために』 北大路書房 E.H. Erikson(著) 西平直・中島由恵(訳) 『アイデンティティとライフサイクル』 誠信書房 他、授業の中で適宜紹介する。
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準備学修の内容 |
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歴史上の人物1名の伝記を1冊以上読む。
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その他履修上の注意事項 |
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他人の生涯に、真剣に向き合ってみませんか。結果として自分についての理解が深まると思います。 自分が調べたことを他の受講生と共有して理解を深めていく作業が入るので積極的な取り組みが必要となります。 第1回イントロダクションに必ず出席し、この授業の進め方を理解した上で受講すること。 授業の計画は進行状況に応じて調整する場合があります。
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各回の授業内容 |
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| 【第1回】 |
イントロダクション(授業の進め方と評価方法の説明) Eriksonの人生とアイデンティティ 誰の伝記を読むか? |
| 【第2回】 |
| 第Ⅴ段階:アイデンティティ対アイデンティティ拡散 |
| 【第3回】 |
| 伝記研究法によるアイデンティティ研究 |
| 【第4回】 |
| 第Ⅰ段階:基本的信頼感対基本的不信感 |
| 【第5回】 |
| 第Ⅱ段階:自律性対恥・疑惑 |
| 【第6回】 |
| 第Ⅲ段階:主導性対罪悪感 |
| 【第7回】 |
| 否定的アイデンティティ |
| 【第8回】 |
| 私が取り上げた人物のアイデンティティ |
| 【第9回】 |
| 第Ⅳ段階:生産性対劣等感 |
| 【第10回】 |
| アイデンティティ拡散とトータリティ① |
| 【第11回】 |
| アイデンティティ拡散とトータリティ② |
| 【第12回】 |
| 青年の自我に内在する回復力(心理的離乳とモラトリアム) |
| 【第13回】 |
| 人格の成熟 |
| 【第14回】 |
| 私が取り上げた人物のアイデンティティ形成① |
| 【第15回】 |
| 私が取り上げた人物のアイデンティティ形成② |
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