1. |
授業の概要(ねらい) |
|
「人を集めること」「人の気を惹くこと」~このことは必ずしも観光地域に関わる特有の課題解決手法に留まらない。様々な事業やシステムを創る上での基本中の基本である。そこには、“原理・原則”が存在する。また先見性・先進性につながるヒントも含んでいる。 さらに、観光まちづくりの現場も、旧来型の自然や歴史資源を鑑賞・体験する観光スタイルではなく、産業や医療・福祉、文化・文学、芸能・教育、地域貢献ボランティア、ギャンブル等の分野との接点をもつ新しいスタイルの観光へと変容しつつある。まさに「The Future is NOW(将来は現在にある)」といえる。 特講では、観光地域の計画論・運営管理論、観光まちづくりの「集客の技」に関わる理論と実践を中心とした講義を行う。理論においては、「地域に人を集める技術」を中心とし、実践では墨田区でのフィールドワークをもとにした講義を行う。また受講者の興味に応じて、外部からの専門家をゲストスピーカーとして招聘し、特講を深めることにも努めたい。 愉しくなければ長つづきしません。講義を通じて楽しみながら学ぼうではありませんか。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
①集客・観光・交流の理論を理解し、観光地を構成する事業や地域全体の運営管理に関する計画の組立てができる。 ②地域・現場での集客力回復のための提案ができる。 ③表面的な成功事例だけではなく事例研究の中から失敗事例を導き出し、教訓から改善策を提案することができる。
|
3. |
成績評価の方法および基準 |
|
出席率と講義中の意欲・発表が50%、討議における地域の問題発見力とレポートの提出が50%として評価する。多角的な物の見方・考え方は、グループワークや討議・議論を通じて培われるものであることから、講義中の活発な議論への参加を高く評価する。
|
4. |
教科書・参考書 |
|
大下茂『行ってみたいと!と思わせる「集客まちづくり」の技術(学陽書房)』 その他、必要に応じて、論評・論説、投稿論文等を準備する。
|
5. |
準備学修の内容 |
|
指定したテキストは購入し、関連する情報を自ら図書館、インターネット等を通じて日常的に収集し、事前準備の上で積極的に講義に臨むこと。 知識の習得だけに留めず、自らが熟考することで、思考や視野・地域の洞察力を身につけることに努められたい。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
教わることも大切であるが、大学院の講究・特講であることから、自発的に情報を収集して企画・立案する習慣をつけて講義に臨むこと。 また、現場から学ぶことも多々あるので、自ら体験することを通じて見聞を広めることに積極的に参加すること。
|
7. |
各回の授業内容 |
|
【第1回】 |
ガイダンス・講義の全体構成の解説 |
【第2回】 |
「集客まちづくりの技術」の第1章(1) |
【第3回】 |
「集客まちづくりの技術」の第1章(2) |
【第4回】 |
「集客まちづくりの技術」の第2章 |
【第5回】 |
地域診断の事例研究・討議 |
【第6回】 |
観光統計の見方・捉え方の研究・討議 |
【第7回】 |
「集客まちづくりの技術」の第3章 |
【第8回】 |
地域資源発見の事例研究・討議 |
【第9回】 |
「集客まちづくりの技術」の第4章 |
【第10回】 |
墨田区観光振興プランについて |
【第11回】 |
墨田区観光に関わる事業について(向島・舟運・キッズサポーター等) |
【第12回】 |
墨田区内のフィールドワークの実施(1) |
【第13回】 |
墨田区内のフィールドワークの実施(2) |
【第14回】 |
墨田区観光のレポートの作成及びレポート作成指導 |
【第15回】 |
レポート発表・講評と今後の展開についての討議 |
|