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授業の概要(ねらい) |
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公務員志望者をはじめ、各種資格試験受験者を対象とする科目です。 (1)2年次までに履修した行政法について、実際に問題を解きながら、基本を確認していきます。公務員試験や各種資格試験に対応できるように出題頻度の高い事項に重点を置いて取り上げていきます。 特に主要判例や行政法関係の時事問題についても、適宜触れていくこととします。 (2)眼で読む、耳で聴くことは大事ですが、自分で考えながら声に出すことはそれに劣らず効果的です。そうした機会も設けていきたいと考えています。
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2. |
授業の到達目標 |
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行政法の知識をもって、各種試験に対応することができることを目標とします。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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試験成績で評価します。出題は、各種試験で過去に出されたことがある又は今後出される可能性がある問題となりますが、これらは、毎回出席して説明を聴き、講義内容やプリントの内容、また各自のテキストを理解をしていないと解答は難しいこととなります。
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4. |
教科書・参考書 |
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(1)テキストとしては、行政法ⅠⅡ/ABで用いた教科書で結構です。 (2)各種試験対策として、次のものを薦めます。 ①各種試験に共通するものとして、資格試験研究会編『公務員試験 新スーパー過去問ゼミ4 行政法』(実務教育出版社) ②行政法の知識と理解を確実なものとするために、次のいずれかを適宜参照することが有益です。 ・小早川・宇賀・交告編『行政判例百選I[第6版]』(有斐閣) ・橋本博之『行政判例ノート[第3版]』(弘文堂) ③国家公務員試験総合職・一般職、司法試験等の難度の高い試験を受験する学生は、櫻井敬子・橋本博之『行政法[第5版]』(弘文堂)を参考書として常時参照するとよいでしょう。
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5. |
準備学修の内容 |
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(1)講義があった内容について、ノートとそれぞれのテキスト、プリントで毎回、必ず確認をしておくこと。 3日以内に復習しておくことが、理解と記憶を定着させる最も効果的なやり方です。 (2)あらかじめ次回のテーマについて自分のテキストに目を通し基礎的知識を再確認しておくこと。 これをすることで、あとの復習が楽になります。 (3)できるだけ新聞に広く目を通すとともに、特に行政に関する記事は関心を持って読むように。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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①行政法ⅠⅡ/ABを履修していることが望ましい。未履修の場合は、藤田宙靖『行政法入門[第7版]』(有斐閣)や石川敏行他『はじめての行政法 第3版補訂版』(有斐閣)などにより、講義に先んじて(遅くとも講義と同時並行的に)、行政法の基礎固めをしておくよう心掛けて下さい。 ②必ず六法を持参のこと。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 |
以下の諸事項についてそれぞれ基本的な問題を解きながら、主要判例にも言及しつつポイントとなる点を述べていきます。 法治主義、法律の留保 |
【第2回】 |
行政上の法律関係 |
【第3回】 |
行政組織 |
【第4回】 |
国家行政組織 |
【第5回】 |
地方自治制度(1) |
【第6回】 |
地方自治制度(2) |
【第7回】 |
公務員制度 |
【第8回】 |
行政立法、行政規則 |
【第9回】 |
その他の行政規範 |
【第10回】 |
行政行為の意義、特質、種類 |
【第11回】 |
行政行為の効力、瑕疵その他 |
【第12回】 |
行政上の義務履行確保 |
【第13回】 |
その他の行政強制 |
【第14回】 |
行政指導 |
【第15回】 |
行政契約 |
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