Web Syllabus(講義概要)

平成28年度

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教育行政学 浦野 東洋一
選択  2単位
【自己啓発】 16-1-1334-0084-11A

1. 授業の概要(ねらい)

 「法律にもとづく行政」は近代国家の原則です。そこでこの授業では、教育法規の解説を中心に、教育行政学及び教育行政の歴史と現実の諸問題をとりあげて講義することにします。

2.
授業の到達目標

 授業の到達目標として、学生のみなさんがテキストの『教育小六法』を使いこなせるようになることをあげたいと思います。教員採用試験を意識してのことですが、教員にならない人にとっても市民として生活していく上できっと役に立つと思うからです。

3.
成績評価の方法および基準

 平常点(出席状況、課題図書レポート、その他の提出物による)+テスト点

4.
教科書・参考書

 (1)テキスト:市川須美子ほか編『教育小六法・2016年版』、学陽書房
 (2)参考図書・論文:授業時に適宜紹介します。
 (3)課題図書:授業時に提示します。

5.
準備学修の内容

 大学設置基準第21条第2項に「1単位の授業科目を45時間の学修を必要とすることを標準」とすると規定されています。この授業は2単位ですので、私からも「宿題レポート」や「課題図書レポート」を課すことになります。

6.
その他履修上の注意事項

 新聞や教育雑誌を読み、教育行政・政策の動向や教育・学校の現実の問題に関心をもつこと。新聞等を読み、スクラップ・ブックを作り、研究するとよいでしょう。
 *スクラップ・ブックを作成した人は、14回目の授業時に浦野に提出してください。「成績評価」の参考にします。15回目の授業時に返却します。

7.
各回の授業内容
【第1回】
「学制」と教育行政、「学問のすすめ・初編」、元号・西暦・皇紀
宿題レポート①=「学問のすすめ・初編」について
【第2回】
近代学校制度の成立条件、大日本帝国憲法下の教育行政
【第3回】
『教育小六法』の使い方、法とは何か、法の構造、法の解釈
【第4回】
教育理念、教育政策、教育行政、教育運動という概念
この授業時に「宿題レポート①」を提出すること。
宿題レポート②=下中弥三郎、最初の教員組合「啓明会」、教育改造の四綱領、ほか
【第5回】
日本国憲法、教育基本法と教育行政
【第6回】
教育委員会法の概説、独任制の行政機関、合議制の行政機関(行政委員会)
【第7回】
地方教育行政法の概説(その一)
この授業時に「宿題レポート②」を提出すること。
【第8回】
学生による「宿題レポート①」「宿題レポート②」のPresentation
【第9回】
地方教育行政法の概説(その二)
【第10回】
学校教育法の概説と教育行政の課題
【第11回】
国際教育法規範と教育行政の課題 世界人権宣言からA規約、B規約へ、児童の権利宣言から子ども権利条約へ、ILO・ユネスコの「教員の地位の関する勧告」、ほか
【第12回】
「開かれた学校づくり」の課題(長野県辰野高校の実践、DVDを視聴する)
「授業内レポート」を作成する。
【第13回】
地方公務員法、教育公務員特例法の概説と教育行政の課題
*学生はこの授業時に「課題図書レポート」を提出すること。
【第14回】
学生による「授業内レポート」「課題図書レポート」のPresentation
【第15回】
総括(授業内テスト、授業評価等をおこないます。テキスト『教育小六法』、ノート、教材プリントを必ず持参してください。)
〔課題図書レポート作成要項〕
*課題図書レポートの提出は、単位取得の条件とします。
・課題図書=「課題図書」の中から1冊選ぶ(「これらに類する図書」を含む)。
・A4版、400字詰め、横書きの原稿用紙を使用すること。手書きとする(パソコン使用不可)。左上をホッチキスで綴じる。
・次の構成とする。
表紙・・・授業科目名、授業の曜日・時限、課題図書名、学生番号・氏名を書く。
第1節・・・課題図書の内容を要約し、原稿用紙4枚にまとめる。
第2節・・・課題図書を読んだ感想、意見を原稿用紙4枚にまとめる。
・課題図書はたくさん読んでほしいのですが、2冊以上読んだ人はレポートを2本以上提出してください。成績評価の際に考慮します。