1. |
授業の概要(ねらい) |
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教育調査Ⅱは、単に調査の仕方を学ぶ授業ではなく、教育を対象とした研究をするための基礎を学ぶ授業である。量的研究を念頭におき、実証的データ分析を通じて卒論を書くための方法論を学ぶ。最初に調査ひいては研究とは何かを把握した後、調査の企画・設計、調査対象者選定の諸方法およびサンプリング法、質問紙の構成法とワーディング、実査の方法、データの整理(エディティング、コーディング、データクリーニング)について学ぶ。授業は、講義形式となるが授業中の課題を通じて調査の過程を追体験する。 ※講義+課題(ワークシート作成) ※社会調査士科目B
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2. |
授業の到達目標 |
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・実証的データ分析を通じて卒論を書くために何が必要か説明できる ・調査の企画・設計、調査対象者選定の諸方法およびサンプリング法、質問紙の構成法とワーディング、実査の方法、データの整理(エディティング、コーディング、データクリーニング)について説明できる
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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レポート50%、課題への取り組み等授業参加50%
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4. |
教科書・参考書 |
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大多和直樹・山村豊編『研究小僧の思考法とツール(仮)』(2016年出版予定、北樹出版) 高根正昭『創造の方法学』 講談社 1979
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5. |
準備学修の内容 |
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予め課題に取り組んでから出席することが求められることがある
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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「なるべくわかりやすく」をモットーに授業を行うので、興味のある学生は履修してほしい
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 |
調査の目的とは何か~研究について |
【第2回】 |
調査企画と問い(リサーチクエスチョン) |
【第3回】 |
テーマ(問い)と仮説構成 |
【第4回】 |
仮説から質問へ~作業定義と理論仮説 |
【第5回】 |
調査票の構成と質問文の作り方①質問紙の構成法 |
【第6回】 |
調査票の構成と質問文の作り方②ワーディング |
【第7回】 |
調査から因果関係を確かめるには①クロス表 |
【第8回】 |
調査から因果関係を確かめるには②三重クロス表 |
【第9回】 |
検定について |
【第10回】 |
調査対象者の選定の諸方法 |
【第11回】 |
サンプリング法~全数調査と標本調査、サンプリングの諸方法、無作為抽出の実際と標本数・標本誤差について |
【第12回】 |
調査の方法~実査の方法、調査票の配布と回収法 |
【第13回】 |
調査データの整理~エディティング、コーディング、データクリーニング |
【第14回】 |
仮説検証型論文の構成と調査 |
【第15回】 |
まとめ |
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