1. |
授業の概要(ねらい) |
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「言語の教育」とは,何を扱い,何を目指しているのでしょうか。単に,ある言語に含まれる単語や文法規則を覚え,それらを使いこなせるように練習を行うことでしょうか。もちろん,ある程度の単語や文法規則を覚えることは不可欠ですが,しかしどれだけ「知識」身につけたとしても,それだけでは足りない,ということは直感的に了解されることと思います。 そもそも,言語を身につけるとはどういうことなのか,言語能力とはどういうものなのか,さらに,言語とは教育の中にどのように位置づけられるものなのか,ということを,グループワークやその発表などを通じ,参加者全員で考えていきます。
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2. |
授業の到達目標 |
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言語と教育の関係について論じるために最小限必要となる概念を理解した上で,それらの概念を活用しながら,「言語の教育」が何を目指すべきかについて,自分なりの考えを構築していけるようになることを目指します。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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平常点70%(振り返り小レポートも含む),最終試験またはレポート30%
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4. |
教科書・参考書 |
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特にありません。必要あれば適宜授業内で指示します。
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5. |
準備学修の内容 |
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授業2,3回に1回程度の頻度で,授業で何を学んだか,何に気付いたかについての振り返りレポートを提出してもらいます。授業に自発的に参加していないとこのレポートは書けません。また,未提出のレポートがあると,単位認定上きわめて不利になります。 授業内ではグループでの話し合いとその発表を重視します。授業時間内で発表内容をまとめきれなかった場合,授業時間外にグループメンバーが適宜集合し,発表準備を進めてもらう可能性があります。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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この授業は「参加型授業」です。教師が知識を与えるのでなく,学生同士の話し合いの過程で,他者から学び,異なる考え方を調整していけるような力を身につけてもらうことを目標としています。このため,出席が非常に重要です。また,途中から話し合いに加わることは他の学生の迷惑となるので,遅刻は原則として認めません。 話し合いに対し自発的に協力する態度を示さない学生には,授業の途中でも退席してもらう可能性があります。積極的に学ぼうとする他の学生にとって,非常に迷惑となるからです。 ただし,自ら考えようとする意欲のある学生,他者との対話から学ぼうという開かれた心を持つ学生にとっては,極めて大きな学びの機会となるはずです。ぜひ,「他者とともに考える」という貴重な体験をしてください。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 |
ガイダンス,学習動機 |
【第2回】 |
教授法の歴史・これまで受けた言語教育の振り返り |
【第3回】 |
テスト評論・テスト理論 |
【第4回】 |
言語テスト作成演習 |
【第5回】 |
言語テスト作成 発表とディスカッション |
【第6回】 |
評価ルーブリックとは |
【第7回】 |
評価ルーブリック作成・評価演習 |
【第8回】 |
評価ルーブリックの伝えあい |
【第9回】 |
評価ルーブリック 振り返り |
【第10回】 |
「ことばで情報を伝える」とはどういうことか |
【第11回】 |
インタビュー演習 |
【第12回】 |
インタビュー演習(振り返り) |
【第13回】 |
「よい話し合い」とは? |
【第14回】 |
話し合い演習 |
【第15回】 |
学期のまとめ |
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