Web Syllabus(講義概要)

平成28年度

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イギリス文化論 I 小山 郁夫
選択  2単位
【人間文化】 16-2-2110-0225-15A

1. 授業の概要(ねらい)

 宮沢賢治の「よだかの星」の前半を、英訳とドイツ語訳の両方で読みたいと思います。
始めに、賢治の原文を読み、日本語の勉強をしましょう。とても美しく、歯切れの良い日本語なので、皆さんにとって一つのお手本になると思います。そして、「日本語美人」「日本語イケメン」をまず目指しましょう。言葉使いはその人の一番の本質を表します。
 次に英訳とドイツ語訳を見ながら、日本語と英語およびドイツ語の比較をしたいと思います。日本文化とイギリス文化の特徴の違いがそこから分り、両方の文化の良さや未熟さが理解でき、皆さんの視野が広がっていくでしょう。
 ドイツ語訳は参考ですが、少し力を入れて読みましょう。英語とドイツ語は「兄弟」と言われ、印欧語族の言語として言語学的にそういう面は確かにあります。しかし、よく見ると違ったところもあるので、英語とは異なる、芸術作品としての「ドイツ語」の一面を皆さんが少しでも体験できたら良いでしょう。その結果英語の力もさらに付きます。
 ドイツ語の初等文法を授業で解説します。これに関してはテキストを必ず買うこと。
 翻訳の問題点にも触れたいと思います。
 さらに「よだかの星」の内容ですが、これは本当に美しい物語です。「こころが洗われる」という表現がありますが、それも授業で体験できたらいいですね。また、「相手のことを先にする」という精神や、「永遠の命」などがこの話しのテーマですから、そのことも皆さんなりに受け止め、深めて下さい。
 次のことも授業の内容です。
 ●教科書を買い、授業に必ず持ってくること。
 ●遅刻をしないこと。
 ●私語は禁止。
 ●授業中のケータイ使用も禁止です。

2.
授業の到達目標

 1)英語と日本語の違いから、それらの文化の違いや共通性を知ること。
 2)ドイツ語の美しさを知ることで、さらに英語の力をつけること。
 3)ことばによるコミュニケーション能力を身につけること。

3.
成績評価の方法および基準

 リアクションペーパーと期末テスト

4.
教科書・参考書

 1)『ドイツ語早わかり』(在間進、三修社)(これは全員が買うこと)
 2)後はプリントを配布します。

5.
準備学修の内容

 1)日本語を、音読すること。
 2)英訳を、音読すること。
 3)ドイツ語訳を、音読すること。

6.
その他履修上の注意事項

 ●教科書を買い、授業に必ず持ってくること。
 ●遅刻をしないこと。
 ●私語は禁止。
 ●授業中のケータイ使用も禁止です。

7.
各回の授業内容
【第1回】
イントロダクション(最も大切なことを話しますので、必ず出席して下さい)
【第2回】
テキストの読み、文章番号(1)~(5):英語とドイツ語の主語について
【第3回】
1)前回の復習 2)テキストの読み、文章番号(6)~(13):英語とドイツ語の名詞について
【第4回】
1)前回の復習 2)テキストの読み、文章番号(14)~(18):英語とドイツ語の目的語について
【第5回】
1)前回の復習 2)テキストの読み、文章番号(19)~(22):英語とドイツ語の文型について
【第6回】
1)前回の復習 2)テキストの読み、文章番号(23)~(28):英語とドイツ語の前置詞について
【第7回】
1)前回の復習 2)テキストの読み、文章番号(37)~(45):英語とドイツ語の人称代名詞について
【第8回】
1)前回の復習 2)テキストの読み、文章番号(46)~(54):英語とドイツ語の動詞の活用について
【第9回】
1)前回の復習 2)テキストの読み、文章番号(55)~(61):英語とドイツ語の時制について
【第10回】
1)前回の復習 2)テキストの読み、文章番号(62)~(66):英語とドイツ語の従属節について
【第11回】
1)前回の復習 2)テキストの読み、文章番号(67)~(72):英語とドイツ語の助動詞とその活用について
【第12回】
1)前回の復習 2)テキストの読み、文章番号(73)~(82):英語とドイツ語の接続詞について
【第13回】
全体の復習と、練習(その1):名詞を中心に
【第14回】
全体の復習と、練習(その2):動詞を中心に
【第15回】
まとめとテスト