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授業の概要(ねらい) |
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国際観光の発展・拡大により国際交流の重要性、観光交流分野の産業としての経済的発展性・重要性が認識され、2008年10月、国土交通省の総合政策局観光部が観光庁として新たに発足し、その後の本格的な観光立国に向けた新たな施策により2015年には2020年の目標である訪日外国人2000万人に迫る1974万人を達成しました。1868年の明治維新以降、輸出産業に乏しい我が国は貴賓会、JAPAN TOURIST BUREAU等を通じて国内の各種観光資源を利用し外貨獲得策を目的とした外国人観光客誘致策を実施してきました。世界有数の経済大国になった現在、観光を通じた国際交流の社会的・経済的位置づけはこれまでになく重要になってきています。 政治的、経済的、文化的摩擦などが報道を賑わす最近の内外の状況をみると、観光交流による相互理解の促進は政治・経済・文化面でもその重要性が嘗てなく高まっています。授業ではこのような背景を踏まえて国際観光を通じた交流の重要性と今後のあり方について考察することとします。
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2. |
授業の到達目標 |
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観光庁のHPや観光白書等を通じて観光に関する専門用語をはじめ基本的な知識と考え方を習得し、そのうえで国際観光の重要性と我が国の現状を認識し、今後の国際観光交流のあり方や課題等について考察することができると共に様々な対応方策などについてグループのメンバーと意見を交わしつつ自らの役割を果たし、且つ自らの考えをまとめ説明することができる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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①授業時の課題レポート、課題論文等(評価割合30%)、②授業への参加度(評価割合20%、遅刻・早退は評価対象外)、③グループワーク(評価割合50%)により成績を評価します。
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4. |
教科書・参考書 |
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テキストは使用しません。必要に応じて関係資料を配布します。 参考文献等:『観光白書』(国土交通省HP)、観光庁及び日本政府観光局(JNTO)の各種HP
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5. |
準備学修の内容 |
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①上記参考文献等について目を通しておくこと。特に、観光庁やJNTOのHPには適宜目を通し訪日外国人の状況や外国における入国者の状況などについて認識を深めておくこと。 ②新聞の観光関係記事に注意を払い、目を通しておくこと。(MLICの新聞を利用する等の工夫)
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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観光産業は内外の社会・経済と幅広い関わりをもつ裾野の広い産業です。関係する基礎知識を身につけ、観光交流の現状を理解し、今後の観光交流に期待される役割について様々な立場から考察し対処できる考え方を身につけてください。また、各種メディアから様々な情報も発信されています。普段から各種情報を参考に国際的な観光交流の重要性・あり方について考察する習慣をつけましょう。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 |
オリエンテーション、国際観光交流論Ⅱの授業内容と到達目標、成績評価について |
【第2回】 |
国際観光交流という考え方と観光交流に携わる人財の重要性 |
【第3回】 |
国際観光に関わる企業のあり方と姿勢 |
【第4回】 |
国際観光と“旅”の役割 |
【第5回】 |
観光交流における旅行産業の役割 |
【第6回】 |
日本国内観光の状況と訪日外国人対応の状況 ① |
【第7回】 |
日本国内観光の状況と訪日外国人対応の状況 ② |
【第8回】 |
訪日外国人対応の問題点と課題 ① |
【第9回】 |
訪日外国人対応の問題点と課題 ② |
【第10回】 |
宿泊産業の役割を考える〔ホテル・旅館等〕 |
【第11回】 |
訪日外国人対応における交通機関の状況 |
【第12回】 |
食文化について考える |
【第13回】 |
日本の歴史・文化を理解して貰う |
【第14回】 |
授業総括 |
【第15回】 |
課題論文 |
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