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授業目標 |
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感性工学は、人間が脳でイメージしたことを具体的なかたち、すなわち物理的デザイン要素に翻訳し実現する技術です。その技術を開発するためには、感性とは何かを把握することが不可欠です。 総合基礎のこの授業は、感性を理解することを目標とします。前期はアイデアを生み出すことをテーマにし「アイデアのつくり方」を教材にし学習します。学習する過程で感性の働きを考察しながら理解を深めることを目標とします。さらに脳と心の働きと創造性について学習することで感性を理解し、感性工学への理解を深めることを目標とします。
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授業概要 |
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この授業は、おもに講義形式ですすめ、制作実習などもします。 どうすればアイデアは浮かぶのか、脳の働きと心の働きがどう関係するのか、保守的な考え方と革新的な考え方がアイデアにどう関係するのか、セルフ・コントロールで人生を変えられるか、たくさんアイデアを生むことはできるかなどを、ジェームス・W・ヤング著「アイデアのつくり方」を考察しながら、方法論の検証、心の働きと心構え、分析と要素の抽出をテーマにして感性と創造力との関係の学習することを通して、感性の理解を深めることで感性工学への理解を深めます。
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準備学習(授業時間外の学習) |
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「アイデアのつくり方」を読んでおいてください。授業ごとにテーマを提示します。 毎回の授業で考察したことを理解しているか、生活に応用し繰り返し学習してください。 専門用語の意味等を理解しておいてください。 基本的にレポートの書き方については、個人で繰り返し学習をしておいてください。 課題制作は、試作を繰り返すことで考えがまとまり精緻化されます。なんども試行錯誤することを心がけて試作をするようにしてください。
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授業計画 |
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【第1回】概要説明とレポートの書き方 【第2回】感性の定義とアイデアとは何か 【第3回】アイデアのつくり方(1)経験による公式 【第4回】アイデアのつくり方(2)心を訓練すること 【第5回】アイデアのつくり方(3)アイデアは新しい組み合わせ 【第6回】アイデアのつくり方(4)まとめ・前期課題説明 【第7回】実習(1)紙で立体をつくる 【第8回】実習(2)ポップアップカードをつくる 【第9回】アイデアを生む心の準備(1)異なる二つの思想の出会い 【第10回】アイデアを生む心の準備(2)なかなかアイデアが浮かばないのはなぜか 【第11回】アイデアを生む心の準備(3)セルフ・イメージのコントロール 【第12回】アイデアを生む心の準備(4)アイデアを生むための心構え 【第13回】創造力《分析と要素の抽出》(1)模倣と観察 【第14回】創造力《分析と要素の抽出》(2)偏向から自由になるには 【第15回】創造力《分析と要素の抽出》(3)好奇と心酔・課題総評
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成績評価の方法、基準 |
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前期課題の制作物とレポートを成績評価とし評価割合を制作物60%、レポート40%とします。 原則として再試験は行いません。 提出日より遅れて提出した場合は、特別な理由がないかぎり評価しません。 毎回出欠をとり、2/3以上の出席に満たない学生の課題とレポートは評価しません。
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使用テキスト及び使用教材 |
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ジェームス・W・ヤング著「アイデアのつくり方」(阪急コミュニケーションズ) 課題制作に必要な材料及び道具が必要になります。 レポートは、A4用紙にワープロで制作。
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その他 |
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