Web Syllabus(講義概要)

平成28年度

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空間芸術論1(Vision and Technology in Art1) 井手 眞
2年 前期 総合基礎科目選択 2単位
【総合・前】 16-1-0087-2022

1.
授業目標

この授業は、20世紀に芸術はなぜ大きく変化したのか、現代美術が何を描いているのか分からなくなったのはなぜか、どこが芸術なのか、芸術が理解できないのはなぜかを学習し理解を深めるようにします。その中で、空間認識と平面・立体認識の変化がどう表現方法に影響したのかを理解を深めることを目標にします。これらを前期・後期合わせて学習します。

2.
授業概要

この授業は、おもに講義形式でおこないます。ビデオ鑑賞や絵画のスライドを用い、より理解を深められるようにします。前期では、20世紀までの西洋美術の基本となった遠近法と明暗法から20世紀前半の美術が大きく変化をしていくところを第一次世界大戦までのアートを学習します。

3.
準備学習(授業時間外の学習)

「[カラー版]20世紀の美術」を読み、次回の授業範囲を予習し、専門用語の意味等を理解しておいてください。
また、変革の激しい20世紀に芸術を追求した人々の生き方を想像しながら学習してください。
基本的にレポートの書き方については、個人で繰り返し学習をしておいてください。
課題制作は、試作を繰り返すことで考えがまとまり精緻化されます。なんども試行錯誤することを心がけて試作をするようにしてください。

4.
授業計画

【第1回】 造形芸術とは何か? 概要説明
【第2回】 遠近法と明暗法の美術について(1)遠近法
【第3回】 遠近法と明暗法の美術について(2)明暗法
【第4回】 カメラと写真について
【第5回】 アカデミック・アートとサロンについて
【第6回】 19世紀後半の新しい美術—印象派・前期課題説明
【第7回】 19世紀後半の新しい美術—象徴主義
【第8回】 19世紀後半の新しい美術—アール・ヌーヴォー
【第9回】 19世紀後半の新しい美術—後期印象主義 セザンヌ、ゴーギャン
【第10回】 19世紀後半の新しい美術—後期印象主義 ゴッホ、スーラ
【第11回】 20世紀の美術―フォビスム
【第12回】 20世紀の美術―青騎士
【第13回】 20世紀の美術―キュビスム ピカソ
【第14回】 20世紀の美術―キュビスム ブラック
【第15回】 20世紀の美術―未来派・課題総評

5.
成績評価の方法、基準

前期課題の制作物とレポートを成績評価とし評価割合を制作物60%、レポート40%とします。
原則として再試験は行いません。
提出日より遅れて提出した場合は、特別な理由がないかぎり評価しません。
毎回出欠をとり、2/3以上の出席に満たない学生の課題とレポートは評価しません。

6.
使用テキスト及び使用教材

末永照和=監修「[カラー版]20世紀の美術」(美術出版社)
課題制作のための材料及び道具が必要になります。
レポートは、A4用紙にワープロで制作。

7.
その他