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授業目標 |
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機械工学を応用した製品の研究開発、設計、製造、運転、保守、改良保全等において必要となる力学系科目を中心として、材料系科目、加工技術に関する科目などを総合的に活用して、皆さんが機械系エンジニアとして将来遭遇するであろう技術課題に対応できる機械工学の応用力を身につけます。同時に、ものづくりの現場で機械工学がどのように役に立っているかを具体例を通して理解して頂きます。特に、これからのものづくりで必要とされる設計力の基礎を身につけます。
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2. |
授業概要 |
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機械工学における最新の成果と課題、機械製品の設計論等の講義と各機械製品の実際の設計で設計者が遭遇する典型的な設計問題を解く演習を行います。問題解決の指針と必要なデータは教科書として指定する「機械実用便覧」から探し出して、引用することで、解決法の根拠を明確にして頂きます。更に電卓で計算して実際に解答を求めます。また、実際の設計の現場を想定して、求めた計算値に間違いがないことを複数の方法で確認する作業も行います。
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3. |
準備学習(授業時間外の学習) |
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1.予習と持ち込み品について 演習で必要になる技術分野が記載されている教科書の範囲を事前に知らせます。各回の講義前に、該当するページを読んでおいて頂きます。演習と定期試験には教科書と電卓および各自の自筆のノートの持ち込みを可とします。 2.復習について 演習時に解説を行いますが、正解できなかった部分については、必ず復習して理解し、再度問題を解いて正解できるようにしておいて下さい。
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4. |
授業計画 |
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【第1回】 工学の目的と機械工学の役割 【第2回】 企業における機械系技術者の役割 【第3回】 機械工学の最新の成果と課題 【第4回】 演習1 蒸気タービン設計問題 蒸気タービン設計における機械工学に関連する具体的な設計問題(たとえば、回転中の遠心力による動翼固有振動数の変化量の推定等)を設定します。学生は、教科書「機械実用便覧」の数式やデータなどを参考にして問題を定式化して計算式を導き、電卓で計算して解答を求めます。演習後に問題の定式化や計算方法について解説をします。 【第5回】 演習2 水車設計問題 水車設計やこれ以降の機械の設計問題についても、第4回と同様の方法で進めます。機械工学の知識を総動員して問題を解決する力を養うためのトレーニングです。 【第6回】 演習3 発電機設計問題 【第7回】 実際の設計及び製造事例紹介 【第8回】 演習4 乗用車車両設計問題 【第9回】 演習5 乗用車原動機設計問題 【第10回】 演習6 航空機設計問題 【第11回】 演習7 航空機原動機設計問題 【第12回】 演習8 船舶設計問題 【第13回】 演習9 家庭用掃除機設計問題 【第14回】 機械工学設計論 【第15回】 定期試験、まとめ
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5. |
成績評価の方法、基準 |
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定期試験50%、講義中の演習50%の比率で成績を評価します。
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使用テキスト及び使用教材 |
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教科書:日本機械学会発行 「機械実用便覧 改定第7判」(\4,725, 会員価格\3,800)
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7. |
その他 |
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