1. |
授業目標 |
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プロジェクトとは「通常の業務とは異なる特定の目標を達成するために、期間を限定して行う一連の作業」です。プロジェクトを成功させるには、時間、資源、品質などをバランスよく管理する必要があります。 プロジェクト管理とは「一連の技法、プロセス、システムを駆使して、プロジェクトを効果的に計画、実行、コントロールすること」です。この授業では、プロジェクト管理の基礎的な知識や技術を身につけることを目標とします。さらに、プロジェクト管理の手法を用いて、1年生の「プロジェクト演習」において1年生のプロジェクトをプロジェクトマネージャとして管理する実践演習に取り組みます。
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2. |
授業概要 |
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プロジェクトの流れは「立ち上げ」、「計画」、「実行」、「監視・コントロール」、「終結」の5つの段階に分けられ、さらに次の10のステップに分けられます。 (立ち上げ)プロジェクト目標を明確の明確化、 (計画)作業を分解しワークパッケージの洗い出し、役割分担と所要時間の見積もり、ネットワーク図の作成とクリティカルパスの洗い出し、スケジュールの作成、要員負荷の平準化、予算の作成、リスクへの備え、 (実行と監視・コントロール)進捗のコントロール、 (終結)事後の振り返り この授業では、これらのステップごとの作業やポイント、成果物などについて学びます。また、後半では、「プロジェクト演習」を履修している1年生とチームを作り、プロジェクトマネージャとして、プロジェクト管理の実践演習を行います。各ステップでは、プロジェクト管理で用いられるツールを用いてプロジェクトを進めます。
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3. |
準備学習(授業時間外の学習) |
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前半の授業では,テキストとプリントを参考にして、授業の前に「要点のノート」の空欄を埋めておいてください。要点のノートは授業中に教員にチェックしてもらいます。すべての空欄が埋まっていない場合は、後日すべて空白を埋めてから教員にチェックしてもらいます。 また後半のプロジェクトでは、1年生メンバの進捗状況を把握し、計画の見直しなど作業の予定を立てておきます。
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4. |
授業計画 |
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第 1 回 プロジェクト管理とは、プロジェクトの立ち上げ 第 2 回 プロジェクトの計画(1) 第 3 回 プロジェクトの計画(2) 第 4 回 実行・監視・コントロール、終結 第 5 回 プロジェクト管理演習(1) プロジェクトの立ち上げ 第 6 回 プロジェクト管理演習(2) プロジェクトの計画(1) 第 7 回 プロジェクト管理演習(3) プロジェクトの計画(2)、1年生との打ち合わせ 第 8 回 プロジェクト管理演習(4) プロジェクトの実行-第1回 第 9 回 プロジェクト管理演習(5) プロジェクトの実行-第2回 第10回 プロジェクト管理演習(6) プロジェクトの実行-第3回 第11回 プロジェクト管理演習(7) プロジェクトの実行-第4回 第12回 プロジェクト管理演習(8) プロジェクトの実行-第5回 第13回 プロジェクト管理演習(9) プロジェクトの実行-第6回 第14回 プロジェクト管理演習(10) プロジェクトの実行-第7回、プロジェクトの振り返り 第15回 プロジェクト管理演習(11) 最終発表およびレポート作成
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5. |
成績評価の方法、基準 |
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授業におけるアクティビティおよびそれらの報告(20%)、最終発表および最終レポート(80%)により評価します。
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6. |
使用テキスト及び使用教材 |
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教科書:中嶋 秀隆 著、「改訂4版 PMプロジェクト・マネジメント」、日本能率協会マネジメントセンター、2009
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7. |
その他 |
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1年生の「プロジェクト演習」と一緒に行う授業であるため、2時間続きの授業として行います。4時間目に別の授業を履修することを考えている学生は履修しないようにしてください。 授業におけるアクティビティの多くが協調学習であるため、欠席や遅刻をすると他の学生が実習を進められず、多大な迷惑となります。遅刻や欠席は認められません。 病気や事故などやむを得ない理由で欠席になった場合は、理由の説明になる書類(診断書や事故証明等)を持参し、担当教員の指示を受けて下さい。
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