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授業目標 |
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我が国における憲法、法律等の法令に関して、基礎的な知識を習得することができる。
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2. |
授業概要 |
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1 我が国は、成文法主義を採用しているため、我が国における「法」は、国会が制定する「法律」とほぼ同義となります。このことを念頭に置きながら、法の概念、法の構造、法の存在形式、法の効力、法の分類など法に関する基礎的な事項を概説します。 2 次に、我が国の最高法規範である日本国憲法に関して、基本原理、人権の保障、統治機構などを概説します。
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3. |
準備学習(授業時間外の学習) |
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教科書の該当箇所を読んでおいてください。
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4. |
授業計画 |
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第 1 回:ガイダンス 第 2 回:法の概念・・・慣習規範・道徳規範・法規範の相違 第 3 回:法の構造・・・行為規範・裁判規範・組織規範 第 4 回:法の目的と使命・・・社会秩序の維持・自由の確保・正義の実現 第 5 回:法の存在形式(1)・・・成文法と不文法 第 6 回:法の存在形式(2)・・・憲法・法律・命令・条例・条約 第 7 回:法の効力・・・人に関する効力・場所に関する効力・時に関する効力 第 8 回:法の分類(1)・・・公法・私法・社会法 第 9 回:法の分類(2)・・・実体法・手続法、強行法・任意法、一般法・特別法 第10回:法の運用・・・法律の解釈に関する諸方法 第11回:日本国憲法(1)・・・三つの基本原理 第12回:日本国憲法(2)・・・基本的人権①(自由権) 第13回:日本国憲法(3)・・・基本的人権②(社会権等) 第14回:日本国憲法(4)・・・統治機構①(国会・内閣) 第15回:日本国憲法(5)・・・統治機構②(裁判所・地方自治)
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5. |
成績評価の方法、基準 |
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期末試験によります。なお、授業の感想をまとめたレポートを作成してもらうことがあります。
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6. |
使用テキスト及び使用教材 |
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教科書:岩志和一郎(編著) 『新版 法学の基礎』 成文堂 2500円+税 参考書:向井久了(著) 『法学入門 法律学への架橋』 法学書院 1900円+税
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7. |
その他 |
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法学の究極の目的は、経済学と同じく、人間の幸福の実現に資することにあります。ただ、この問題は、基本的な哲学に関わりますので、論者によって、特に専門分野が公法か私法かによって、観点が若干異なります。参考書として、故向井教授のご著書を掲げておきますので、こちらも参照していただければ幸いです。
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