1. |
授業目標 |
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・「経済思想史Ⅰ」「経済思想史Ⅱ」では、代表的な経済学説・経済思想の学習を通じて、以下の授業目標の達成を目指します。 1.本講義で取り上げた経済学者・経済思想家たちの学説の特徴を、彼らの生涯と同時代の政治的・経済的状況を学ぶことによって理解する。 2.「経済史概論」で学習した「資本主義の普遍性」を、本講義で取り上げた経済学者・経済思想家たちの学説を通じてより深く理解する。 3.「経済史概論」で学習した「資本主義の多様性」を、本講義で取り上げた経済学者・経済思想家たちの学説を通じてより深く理解する。
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2. |
授業概要 |
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・「経済思想史Ⅰ」では、①産業革命の経済学的意義、②「大きな政府」の重要性、③グローバリゼーションの必然性を、同時代の学説(スミス、リカード、リスト、ケインズ、フリードマン、etc)を通じて学びながら、上記の授業目標の達成を目指します。 ・授業形式は講義を中心としますが、大学生に必要とされるコミュニケーション能力とプレゼンテーション能力の向上を目指し、合計3回、復習テストとグループによるディスカッションを実施します。
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3. |
準備学習(授業時間外の学習) |
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・どのような分野であれ、歴史の学習は現状と比較することによってより理解が深まり、解決すべき問題点がより明確になりますので、政治・経済・文化その他あらゆる分野において「いま何が起こっているのか」をできるだけ幅広く理解するよう、新聞、テレビ、インターネットなどで最新の情報に触れる習慣をつけてください。 ・グループ学習には事前にレポートを作成したうえで臨むことを推奨します。
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4. |
授業計画 |
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第 1 回:ガイダンス 第 2 回:市場経済システム 第 3 回:産業革命と経済学(1):産業革命以前のイギリス経済と経済思想、アダム・スミスとその時代 第 4 回:産業革命と経済学(2):スミスの道徳哲学、『国富論』の経済学、スミスの現状批判 第 5 回:産業革命と経済学(3):イギリス産業革命の進展、リカードの生涯と学説、穀物法論争とリカード学説 第 6 回:復習とグループ学習(1) 第 7 回:「大きな政府」と経済学(1):「大きな政府」の定義、大きな政府の時代:第二次産業革命と世界恐慌 第 8 回:「大きな政府」と経済学(2):ドイツ歴史学派(リスト、ロッシャ―、ヒルでブラント、シュモラー) 第 9 回:「大きな政府」と経済学(3):ケインズの生涯と学説 第10回:復習とグループ学習(2) 第11回:グローバリゼーションと経済学(1):グローバリゼーションの定義と歴史的背景 第12回:グローバリゼーションと経済学(2):フリードマンの生涯と学説 第13回:グローバリゼーションと経済学(3):資本主義の多様性、レギュラシオン学派 第14回:復習とグループ学習(3) 第15回:総括
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5. |
成績評価の方法、基準 |
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・グループ学習(25%)、テスト(25%)、レポート(50%)で評価します。
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6. |
使用テキスト及び使用教材 |
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・テキストは指定しません。必要に応じてプリントを配布します。
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7. |
その他 |
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・この授業は経済学と経済史に関する基本的な知識を理解していることを前提に進めますので、「経済学概論」「経済史概論Ⅰ・Ⅱ」の単位を取得してから受講してください。 ・また、後期の「経済思想史Ⅱ」は「経済思想史Ⅰ」の内容を理解していることを前提に進めますので、履修の順番が逆にならないようにしてください。 ・この授業を通じて、受講生の皆さんが多様な価値観を理解し、それを受け入れる寛容な態度を身に付けられることを期待します。
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