Web Syllabus(講義概要)

平成28年度

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ベンチャー企業論Ⅰ(New Venture CreationⅠ) 黒崎 誠
2年 前期 専門 地域経済系選択 2単位
【地域・前】 16-1-0829-0198

1.
授業目標

Ⅰではベンチャーを起こすための基礎的な問題について学びます。日本におけるベンチャー企業を取り巻く環境、社会風土、そして日本のベンチャー成功率は、欧米に比較して低いのは何故か?といったことを理解できるようになることを目標とします。

2.
授業概要

この授業の目的は、ベンチャー企業を設立し成功させるにはどうしたら良いのかを学ぶことです。欧米に比較して日本のベンチャー成功率は、依然として低い水準に止まっています。社会的風土など理由はいろいろがありますが、日本では大学でベンチャーを興すための授業が行われていないことも理由とされています。この授業は、一般的なベンチャー・ビジネスについて学ぶのではなく、ベンチャー企業を設立し成功させるための「ベンチャー起業論」です。

3.
準備学習(授業時間外の学習)

新聞や本を読む習慣を身につけること。

4.
授業計画

 【第1回】
  ガイダンス、授業の目的、方法など
 【第2回】
  中小企業とベンチャー企業
 【第3回】
  ベンチャー企業とは何か
 【第4回】
  ベンチャーが何故必要なのか
 【第5回】
  ベンチャー企業の歴史Ⅰ
 【第6回】
  ベンチャー企業の歴史Ⅱ
 【第7回】
  起業家の条件
 【第8回】
  起業家のバックグランド
 【第9回】
  ベンチャー企業の支援体制
 【第10回】
  エンジェルとVC
 【第11回】
  エンジェルとVCの問題点
 【第12回】
  投資組合と地方自治体の支援
 【第13回】
  大学発ベンチャーと支援
 【第14回】
  ベンチャー企業成功に向けての課題
 【第15回】 
  総論

5.
成績評価の方法、基準

学期末に行う試験で評価します。きちんと授業に出席してノートを取っていないと単位の修得は無理です。

6.
使用テキスト及び使用教材

松田修一『ベンチャー企業』日本経済新聞社
黒崎誠『起業家の条件』平凡社新書

7.
その他

アメリカでは、優秀な学生は卒業時に大企業に就職するのではなくベンチャー企業を自ら立ち上げるとされます。日本でもソフトバンク、楽天などのように学生時代から起業家を目指して成功する例が増えています。ベンチャー企業を設立する過程を学ぶことは生きた経済を学ぶことになりますので、授業に必ず出席してください。また、ⅠとⅡを通して「ベンチャー起業論」が学べるようになっているのでⅡも履修すること。