Web Syllabus(講義概要)

平成28年度

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数学科教育法1(Mathematics Teaching 1) 福田 千枝子
3年 前期 教職科目 2単位
【資格・前】 16-1-0881-2602

1.
授業目標

中学校・高等学校数学の教員として必要な資質である数学的な教養と教育技術の習得が目標です。教材開発、模擬授業等、実践的な場を通してそれらを習得します。

2.
授業概要

高等学校数学の基礎力確認と教材研究。
模擬授業を計画・実施し実践力を身につけます。
テクノロジーを利用した教材も含めて、教材開発の手法を考えます。
身近にある数学的な話題を探し、生活との結びつきを考え教材化します。
模擬授業やスモールトークを通して授業でのコミュニケーションの技術を学びます。

3.
準備学習(授業時間外の学習)

LMSに授業の計画を提示し、授業は演習中心に進めます。
前回の授業の終了後、次の授業の準備のためにLMSを確認して必要な準備(資料や演習問題のダウンロード、プリントアウト、確認問題を解く等)をし、次の回に出席してください。
各授業の担当者は事前に必ず打ち合わせをします。

4.
授業計画

第1回:授業の進め方の説明、各授業ごとに確認問題採点解説の担当者 及び、模擬授業の担当者を決めます。
高校数学の全体像について考えます。
第2回:テクノロジーの利用(数学教育用ソフト、Grapes、Geogebra の使い方)
高校数学基礎力の確認と指導力育成のために
第3から15回 各回確認問題と模擬授業の準備及び、模擬授業(1)
(確認問題のテーマは以下参照、担当者は事前に必ず打ち合わせをします)
第3回:方程式と不等式(数1) 
第4回:論理と集合(数A)   
第5回:2次関数(数1)    
第6回:図形と計量(数1)   
第7回:場合の数(数A)    模擬授業準備(1)
第8回:確率(数A)      模擬授業準備(2)
第9回:平面図形(数A)    模擬授業準備(3)
第10回:中間試験
第11回:式と証明(数2)    模擬授業準備(4)
第12回:複素数と方程式(数2) 模擬授業(1)
第13回:図形と方程式(数2)  模擬授業(2)
第14回:三角関数(数2)    模擬授業(3)
第15回:指数関数(数2)    模擬授業(4)

5.
成績評価の方法、基準

各回ごとに提出する基礎力確認問題 (1/4)
模擬授業とスモールトークの評価 (1/4)
中間試験と期末定期試験 (1/2)

6.
使用テキスト及び使用教材

教科書:
・中学校・高等学校教科書、参考書(各自が使用したもので可、特に指定はしないが必須です)
・文部科学省(2009年12月15日発行)『高等学校学習指導要領解説 数学編・理数編』 実教出版
・国立教育政策研究所 教育課程研究センター(2012年7月 発行)『評価規準の作成,評価方法等の工夫改善のための参考資料【高等学校 数学】』教育出版
参考サイト:
・文部科学省 http://www.mext.go.jp/a_menu/01_c.htm
参考図書:
・文部科学省(2008年 発行)『中学校学習指導要領解説 数学編』教育出版
・国立教育政策研究所 教育課程研究センター(2011年11月 発行)『評価規準の作成,評価方法等の工夫改善のための参考資料【中学校 数学】』教育出版 
その他:
・図書館に数社分の中学数学・高校数学の教科書が備えてあるので比較し参考にしてください。
・授業でプリントを配布します。
・LMS、数学教育用のソフト(Grapes、Geogebra)

7.
その他

中学校・高等学校においては生徒自身が数学を楽しいと感じ、数学に触れ、自分で考え、数学を発見することが大切です。その立場に立って、数学教育における指導内容・方法を考えていきます。実際にもの(教材)を作り模擬授業をしながら、学生参加型で数学を楽しむ工夫をしたいので、学生の積極的な発言・参加を期待します。