1. |
授業目標 |
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「情報教育」の理解を深め、教科「情報」の授業設計の実行可能な授業設計案にできることを目標とします。さらに、教員として「情報科」の授業を実施できるための基礎となる力を養います。 この授業を履修すると、以下のことができるようになるはずです。また、そうなるように学習することを望みます。 ・初等中等教育を通しての情報教育の目標と理念を適切に説明できる。 ・高等学校普通教科「情報」のなかの2科目の学習内容とその取り扱いの概要が説明できる。 ・授業設計(Instructional Design)の重要性と方法を理解し、高等学校普通教科「情報」の一部について、指導案の形で記述することができる。 ・情報教育における学習評価の方法を理解し、評価基準を設定できる。 ・高校の普通教科「情報」の一部について、指導案をつくり、実施することができる。 ・高校の普通教科「情報」の範囲内で,生徒の理解に必要なことはなにか、考える手がかりがつかめる。
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2. |
授業概要 |
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自ら資料を読み解き、調査し、考えた内容を学友に発表し、討論をすることで学びます。授業の前半では、情報科教育法1で取り上げなかった内容の指導方法んついて考えた後,情報教育の目標全体を意識しながら、具体的内容をとりあげ、情報教育の目標、評価方法、教授方法を整理します。中盤では、指導案の書き方を学び、前半で整理した内容を指導案に記述できるようにします。また、ミニ模擬授業を通して授業を実施する上で必要な事項を学びます。後半では、これまで学んだことの集大成として、模擬授業の設計、実施、評価を行います。このような学習活動を通して、情報科の目標と教授方法を学ぶと共に、教員としての表現力やコミュニケーション力を身に付け、授業を実施できるための基礎となる力を養います。 授業を通して、学習した内容に加えて、資料やインターネット上の役立つリソースへのリンクを整理してもらいます。これらはポートフォリオとして、将来、教員として授業を設計し、実施する際に利用可能なリソースとなるように、上手にまとめてください。
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3. |
準備学習(授業時間外の学習) |
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LMSにアクティブシラバスを掲載します。毎回、次週の内容と次週までにやるべきことを掲載しますから、しっかり準備をして授業に臨んでください。
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4. |
授業計画 |
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【第1回】イントロダクション 【第2回】情報科の指導方法を考える「文書の意味的構造と視覚的構造」 【第3回】情報科の指導方法を考える「情報モラル」 【第4回】授業設計と指導案の具体例 【第5回】情報科の学習目標と教材研究 【第6回】授業設計と指導案の記述方法 【第7回】演習を含む授業の設計 【第8回】演習を含む授業設計の相互評価 【第9回】模擬授業のための教材研究(1) 【第10回】模擬授業のための授業設計と指導案(1) 【第11回】模擬授業の実施と相互評価(1) 【第12回】模擬授業のための教材研究(2) 【第13回】模擬授業のための授業設計と指導案(2) 【第14回】模擬授業の実施と相互評価(2) 【第15回】まとめ:情報科教育法2で学んだことを整理する
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5. |
成績評価の方法、基準 |
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規定以上の授業に出席し、それらの授業の課題を受理されることが合格の条件です。 授業全体の評価は、授業での発表・討論への参加を20%、宿題を20%、模擬授業の設計・実施・評価のアクティビティを40%、最終レポートを20%の割合で評価して、成績をつけます。
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6. |
使用テキスト及び使用教材 |
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以下をテキストとして使用します。 (1)「高等学校学習指導要領解説 情報編」 文部科学省 (2010) (2)「高等学校学習指導要領」 文部科学省 (3) 社会と情報 東京書籍 (4) 情報の科学 東京書籍 以下を参考書として使用します。 (1) 久野 靖, 辰己 丈夫 (監修) 「情報科教育法 改訂2版」 オーム社 (2001) (2) 岡本敏雄監修 「よくわかる情報リテラシー」 技術評論社 (2013) ISBN978-4-7741-5394-0
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7. |
その他 |
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テキストは、情報科教育法1で使用したものと同じです。
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