1. |
授業目標 |
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大学院での研究を遂行できるように、研究者として必要な種々の基礎的な知識と実験の立案計画、および遂行の際の種々の問題点について、教育を行います。又、研究結果が得られた後に、それらを整理して論文にまとめる方法についても、解説を加えていきます。 ① 論文作成の過程を説明できる。 ② 解剖学的研究法の概要を説明できる。 ③ 生理学的研究法の概要を説明できる。 ④ 研究の統計学的手法を説明できる。 ⑤ 整形外科学的研究法の概要を説明できる。 ⑥ 柔道整復学における研究法を説明できる。
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2. |
授業概要 |
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研究を遂行するための基礎となる研究方法を教授すると共に、修士論文の作成や研究発表に関する基礎的知識も教授するように工夫をしながら授業を行います。この目的のため、授業は授業内容に書いてありますように、オムニバスで、4人の教員がそれぞれ専門の分野における研究の方法論を講義するようにします。
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3. |
準備学習(授業時間外の学習) |
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学部での学習を踏まえて、大学院レベルの研究の展開の方法論を初歩的な事から講ずるので、学部のレベルからの段差はあまり無いものと考えています。大学院では英文を操る事が多くなるので、準備としては、高校レベルの英語を復習しておいていただくとよろしいと考えています。
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4. |
授業計画 |
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【第1回】柔道整復学の基礎となる形態学の基本的な考え方・知識を教授します。 【第2回】論文の構成を示し、研究論文の英文抄読を通して論文の読み方や作成の基本的な方法を指導します。 【第3回】形態学的研究手法の種類と研究法の基礎的事項を教授します。 【第4回】形態学的研究手法をもちいた研究法を研究例を通して指導します。 【第5回】身体運動を記述、分析する科学であるバイオメカニクスの基礎とその技法について解説します。 【第6回】身体運動の認知について、その研究方法と最近の成果について解説します。 【第7回】前2回の講義内容を踏まえ、身体技能の巧緻化に関してどのような科学的アプローチが可能であるかを検討します。 【第8回】統計の基礎 1:統計的方法の性質と標本データの記述を教授します。 【第9回】統計の基礎 2:確率と主な確率分布、標本抽出と推定を教授します。 【第10 回】統計の基礎 3:仮説検定の基礎を教授します。 【第11 回】整形外科学的研究手法の概説及びリハビリテーション医学の基礎的概念を教授します。 【第12 回】整形外科学的研究手法の概説、統合医療の概念について、専門知識を教授します。 【第13 回】統合医療の概念について、特にコメディカルの一員となるために必要な専門知識を教授します。 【第14 回】柔道整復学における研究の特徴および倫理性を具体的な研究例を通して指導します。 【第15 回】柔道整復学における研究法の種類、研究デザインと研究方法を具体的な研究例を通して指導します。
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5. |
成績評価の方法、基準 |
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各担当者ごと、主としてレポート提出によって評点を決めます。全担当者の評点の合計が最終評価になります。
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6. |
使用テキスト及び使用教材 |
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特に設けませんが、学生諸君には適宜、プリントを渡すようにします。
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7. |
その他 |
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特になし
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