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授業目標 |
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日本に約300万の企業が存在しますが、その99・7%は中小企業です。付加価値額でも60年前から約55%を占め日本経済の中核的な存在です。日本は明治時代から中小企業政策に熱心に取り組み中小企業政策の先進国とされてきました。その一方、中小企業は資本主義の矛盾の産物といったような見方をされた時代もありました。しかし、多くの国が中小企業こそ経済の新しい担い手として強化育成しているのが、現実です。世界の潮流となっている新しい中小企業について学ぶことを目標としています。
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2. |
授業概要 |
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中小企業とはどのような企業かを最初に学び、それ以降は中小企業政策の変遷と今後の課題。経済のグローバル化の中での中小企業の生き残り策。日本の大きな特色である下請け問題の変遷と課題、街づくりと中小サービス産業の在り方等について実例を交えながら実践的な授業を考えています。
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3. |
準備学習(授業時間外の学習) |
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経済学の基礎であるマクロ、ミクロ経済学と経済史は必ず学習しておいてください。また、中小企業に関する書籍は数多く出版されています。大学で中小企業論の授業を受けたことの無い学生は、どの先生の書いた中小企業論でも結構ですから一冊は読んおくと授業が、開始された時にスムースに7勉学できると思います。
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4. |
授業計画 |
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①中小企業とはどのような企業か ②中小企業を巡る過去の論争 ③中小企業の経営革新 ④下請けと中小企業 ➄中小企業の金融 ⑥地場産業と地域経済 ⑦産業構造の変化への対応 ⑧経済のグローバル化と中小企業 ⑧中小企業のイノベーション ⑨情報化と中小企業 ➉流通システムと中小企業 ⑪中小小売業の抱える問題と地域再生 ⑫中小企業のマーケット戦略 ⑬中小企業政策とは何か ⑭世界の中小企業政策 ⑮中小企業が日本経済へ果たす役割
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5. |
成績評価の方法、基準 |
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大学院ですので小論文によって成績を評価します。仮題は、授業の中から選択してもらいますので授業には必ず出席すること。また、出席も成績に反映します。
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使用テキスト及び使用教材 |
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初期段階では「現代中小企業論」(同友館)を使用しま。その後は「中小企業政策と中小企業憲章」(花伝者)等をつかいますが、必要に応じてこちらから指示します。
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その他 |
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新聞、中でも経済欄を毎日読むこと。その他、エコノミスト、日経ビジネスなどの経済専門誌にも目を通すようにしてください。これらはいずれも図書館にあります。
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