Web Syllabus(講義概要)

　世界には英米法と大陸法の2つの主要な法系がある。大陸法（Continental Law）がローマ法の強い影響のもとに形成されたのに対して、英米法（Anglo-American Law）はイングランドのコモンローを直接的淵源とし、ローマ法の影響を極力排して発展してきた。その結果、英米法は大陸法とは原理的に異なるいくつかの特徴を有するものとなった。法の支配（rule of law）、判例法主義、二元的法制度（コモンローとエクィティ）、陪審裁判制度などがそれである。本講義では、これらの英米法の基本原理を概説する。

　①英米法に関するある程度進んだ知識を身につけ、グローバルな視点から日本法を客観的に考えることができるようになることが目標。

　テスト（目安として70％）、授業への積極的参加・発言状況など（平常点30％）を総合勘案して評価する。

　テキスト：適宜プリントを配布する。
　参考文献：配布プリントの中で指示する。

　配布されたプリントをよく読んでくること。
　講義のなかで紹介した参考文献を読んでおくこと。
　配布プリントで指示した参考文献を読んでおくこと。

　英米の歴史、文化などの概説的な理解は、本講義を十分理解するための前提となるので、講義の中で適宜指示する参考文献には必ず目を通すようにお願いしたい。歴史的な内容も多くなるので出来る限り出席して、体系的理解に努めて欲しい。