1. |
授業の概要(ねらい) |
|
この授業では、一定の常識を備えた社会人として必要な文章理解及び実用的な文章作成の基礎訓練を行います。書きことばを通じたコミュニケーションにおいては、正確な漢字や語彙・表現の知識も不可欠であり、それらの訓練も併せて行います。春学期においては、まず正確な文章理解とその要約に重点をおきます。同時に、社会生活上不可欠な通信文などのふまえるべき形式についても実践訓練を施します。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
日本語表現に漢字の知識は不可欠です。当面漢字検定2級合格、最低準2級水準以上到達を目標とします。また書くための基本的技能(漢字、語彙、表記、文体、文法など)の再構築と文章の正確な理解のための演習を行い、まとまった内容の文章を的確な要旨としてまとめられることを目指します。
|
3. |
成績評価の方法および基準 |
|
定期試験は実施せず、成績評価は毎回の小テストや授業の積極的参加などの平常点及び随時出される小課題を50%、学期を通じて完成させる大課題を50%として達成度から評価します。詳細については初回授業時に説明します。
|
4. |
教科書・参考書 |
|
特定のテキストは使用せず、授業は毎回配付する教材プリントで進めていきます。参考文献は必要に応じ適宜紹介していく予定です。必要に応じ辞典などの入手を検討してください。
|
5. |
準備学修の内容 |
|
(公財)日本漢字能力検定協会による『漢字学習ステップ』(自らのレベルに応じて2級・準2級のいずれか)を利用して自主学習を進めること。その進行状況は随時チェックし平常点に加えます。総合的かつ実践的な文章語運用の基礎は単に問題練習のみで培われるものではなく、豊富な読書量に比例します。新聞・雑誌の習慣的な閲覧から始まり濫読の習慣をつけてください。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
各回授業はあくまでその時点の実力チェック及び方法論の紹介と実習にすぎません。その技能を実際に身につけるためには、授業時間外の各自の努力の積み重ねが不可欠です。自発的に取り組むことなしに向上はありません。必ず自分で実際に手を動かし書く作業を、日々丁寧に、労を厭わず継続的な学習を積み重ねるよう心がけてください。
|
7. |
各回の授業内容 |
|
【第1回】 | 授業概要・評価方法の説明及び初回テスト | 【第2回】 | 文章作成基礎①:文章の分類と文体について | 【第3回】 | 文章作成基礎②:客観性と語彙、言い換えについて | 【第4回】 | 文章作成基礎③:文体と記号、適切な表現について | 【第5回】 | 文章作成基礎④:通信文の基本 | 【第6回】 | 文章理解の基礎①:通信文作成実践 | 【第7回】 | 文章理解の基礎②:事実と意見/思考の分析 | 【第8回】 | 文章理解の基礎③: 要旨把握のポイントとまとめ方 | 【第9回】 | 論理的接続表現①:基本の確認 | 【第10回】 | 論理的接続表現②:分類と実践 | 【第11回】 | 正式な書簡について① | 【第12回】 | 正式な書簡について②実践 | 【第13回】 | 議論の骨組:レポート作成演習 | 【第14回】 | 語彙・漢字の確認テスト(予定) | 【第15回】 | 春学期まとめ(予定) (但し受講生の理解度などにより進度・内容は適宜変更することがある) |
|