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授業の概要(ねらい) | 
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 古代に成立したアジア各地の文明や文化の祖形は、中世の制度化を経て近世に至り各地域で「伝統的」社会・文化として特色ある個性を備え、現代まで受け継がれてきています。  この講義では古代から近世までのアジアの近代以前の歴史、有史以来18世紀前後までの「伝統社会・文化」の確立過程を概観します。
		 
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授業の到達目標 | 
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 アジア諸地域の地理・自然・民族・宗教など基礎知識を身につけ、簡潔に説明できることをめざします。  アジア各地域の「前近代史」を各地域の生態環境との関わりを主眼に学び、各地域の「個性」について概要を説明できることをめざします。  さらには現代と過去の歴史の「語られ方」を通し、現代の相対化に繋がる視点を獲得することを期待します。
		 
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成績評価の方法および基準 | 
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 期末試験またはレポート(50%)及び平常点(50%)より評価します。  平常点はLMSの課題履行状況や不定期のミニレポートなどから判断します。
		 
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教科書・参考書 | 
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 教科書は必須ではありませんが、事実関係確認のための参考として以下を挙げておきます。   『市民のための世界史』大阪大学歴史教育研究会(編)、大阪大学出版会、2014年  これに縛られる必要はありませんが、LMSの課題や予習・復習のために世界史の概説書を備えておくことを勧めます。また、授業全体のコンセプトについては以下の本が参考になります。   『世界単位論』高谷好一、京都大学学術出版会、2010年  その他参照すべき文献についてはその都度紹介していきます。
		 
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準備学修の内容 | 
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 講義は予習・復習及び基本的な事実関係を認識していることを前提に、枠組みや流れ、因果関係などやや抽象的な内容が多くなるため、概説書などを参照して基本的事実関係の確認は授業時間外で行うことになります。  授業の進行に応じてLMSを利用した課題を設定するので、適宜確認に役立ててください。  さらに授業のテーマを紹介された参考文献などを通じ、各自で理解を深めることが必要です。
		 
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その他履修上の注意事項 | 
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 この講義はパワーポイントを利用して行います。ポイントはスライドの文言を書き写すことではなく、その繋がりの説明にこそありますので、集中して自発的に講義に臨んでください。  授業時間外にも新聞・雑誌や各自関心を持った事項について図書館の本を読むなど、自主的な学習を通じ、幅広い社会的関心を養うことを希望します。  教室内では脱帽、スマートフォンなど電子機器は使用を控え、私語を慎むなど講義の妨げにならないよう静粛にして下さい。
		 
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各回の授業内容 | 
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| 【第1回】 |  |  イントロダクション:「東洋史」の射程と範囲 |  | 【第2回】 |  |  環境と国家形成:地域単位と伝統社会 |  | 【第3回】 |  |  現代的視点からの「伝統」 |  | 【第4回】 |  |  東アジア世界①地域単位からみる |  | 【第5回】 |  |  東アジア世界②文化による「統合」 |  | 【第6回】 |  |  東南アジア世界①「地域圏」の形成 |  | 【第7回】 |  |  東南アジア世界②港市と海域ネットワーク |  | 【第8回】 |  |  南アジア世界①海で繋がるアジア |  | 【第9回】 |  |  南アジア世界②統合と地域性 |  | 【第10回】 |  |  西アジア世界①世界帝国の時代 |  | 【第11回】 |  |  西アジア世界②イスラーム・ネットワーク |  | 【第12回】 |  |  中央ユーラシアと「世界史」①騎馬遊牧民の世界 |  | 【第13回】 |  |  中央ユーラシアと「世界史」②モンゴル帝国以降 |  | 【第14回】 |  |  アジアの近世「帝国」 |  | 【第15回】 |  |  総まとめ(予定) |   
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