エネルギー需給逼迫が深刻化する下で、エネルギー・資源を巡って争奪戦が激化する今日、エネルギー・資源問題がますます注目されており、世界の限られた原油・天然ガス資源の供給は資源消費・需要が急増する中、諸国経済の持続可能な成長の重要な鍵となっている。 エネルギー経済論の講義は、そういう意味でとても関心度の高い科目である。 本講義は、主に以下のような視点に基づいてエネルギー・資源論を考察することにする。 すなわち、エネルギー・資源の供給と消費両サイドから世界と日本の石油・天然ガスなど一次エネルギーの需給構造と需給の現状を分析する。そして国際石油メジャー(国際石油資本)及び中国、インドなど新興国版石油メジャーのからの国際エネルギー市場の関与を究明し、また、アメリカなど先進国の資源エネルギーの状況と国際市場への関与を検討する。さらに新興国中国・インドの経済の発展とエネルギー供給の関係及びその資源・エネルギー消費・需要の世界経済・国際市場への影響・インパクトを考察し、講義を進めることにする。
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