1. |
授業の概要(ねらい) |
|
生徒指導と進路指導は、ともに人格のより良い発達を支援するという目的を持ち、密接な関係にある。子どもたちを取り巻く社会状況が急激に変化する中、多様化、複雑化するこれらの指導について、知識や理論をふまえた上で、事例を取り上げながら、実践に役立つ考え方を学ぶ。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
生徒指導は単なる問題行動への対応のみを指すものでない。また、進路指導は本来、単なる進学や就職のための出口指導ではない。生徒指導、進路指導の意義を正しく理解するとともに、学校現場で実践するための基礎的な力をつける。
|
3. |
成績評価の方法および基準 |
|
毎回の授業ごとに提出する振り返りシートの内容及び授業への取組状況(発表回数の加点や遅刻欠席の減点を含む) 70% レポート 30%
|
4. |
教科書・参考書 |
|
授業の際、資料を適宜配布する。 参考文献は、必要に応じて授業の中で紹介する。
|
5. |
準備学修の内容 |
|
・授業の最後に次回の内容の予告をするので、その内容について調べてくる。 ・教育に関する時事問題、ニュースなど関心を持ち、情報収集に心がける。 ・教育問題に関して、周りの者(友人、家族等)と意見を交換する機会を持ち、人の考え方を理解しながら、自分の考えも的確に伝えられる訓練をしておく。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
・座席指定のグループ学習を取り入れるので、積極的に授業に参加できない者、他とのコミュニケーションを嫌う者には適さない。 ・遅刻なく毎回出席が基本。遅刻・欠席しがちな学生には向かない。 ・第1回目に座席決めグループ決めを行うので必ず出席すること。 (どうしても事情がある場合は事前に相談に来ること)
|
7. |
各回の授業内容 |
|
【第1回】 | 座席決め・グループ決め 原体験の振り返り(生徒指導のイメージ) | 【第2回】 | 生徒指導とは何か 授業と生徒指導 授業における生徒指導 (視点と位置づけ・授業規律) | 【第3回】 | 生徒指導とは何か (生徒指導提要、生徒指導リーフより考える) | 【第4回】 | 生徒指導とは何か (『子どもと学校』(河合隼雄)の抜粋より考える) | 【第5回】 | 統計から考える。事例から考える。 (暴力行為) | 【第6回】 | 統計から考える。事例から考える。 (不登校) | 【第7回】 | 生徒指導からホームルームづくりを考える。 (居心地のよいクラスとは) | 【第8回】 | いじめについて考える (いじめの定義と変遷) | 【第9回】 | いじめの未然防止 (いじめのサイン) | 【第10回】 | いじめへの対応 (事例から考える) | 【第11回】 | 進路指導とは何か (進路指導とキャリア教育、キャリア教育が求められる背景) | 【第12回】 | カウンセリングマインドとは (カウセリングマインドとゼロトレランス) | 【第13回】 | 校則について考える (校則と法的位置づけ) | 【第14回】 | 事例研究 (性的マイノリティの生徒) | 【第15回】 | 事例研究 (少年事件から生徒指導を考える) |
|