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授業の概要(ねらい) |
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中級ドイツ語への橋渡しを着実に行うことを目標とします。一年次に学んだドイツ語の初級文法の知識を拡大し、ドイツ語の総合的な能力の向上を目指します。あわせて、ドイツの文化や歴史、思想に対する理解を深めます。 同時に、国際性への対応能力を身につけます。ドイツといえば技術大国であり、自動車産業をはじめとしてリサイクルシステムや自然エネルギーの開発への取り組みで有名ですが、将来的に、こういった分野に日本が本格的に乗り出すときに、次世代の日本の技術を担う学生たちが今からドイツ語を習得しておくことは有益です。単に実用的な「ことば」の習得だけでなく、こうした現在の動向やその背景となる文化、歴史、思想を併せて学ぶことで、視野の広い、深みのある人間を育成することを目指します。 外国語を習得するということは、自分にいろいろな可能性を開いてやるということでもあります。例えば卒業論文や卒業研究でエコシステムや都市開発をテーマにしたいと考えているあなた。日本語や英語の文献に自分の探している情報が載っていないとき、もしもドイツ語が読めれば、そこにあなたの知りたい情報が見つかるかもしれません。
授業では、受講者のレベルに合ったドイツ語のテキストを講読していきます。インターネット辞書の使用法や、インターネット上のさまざまなサイトを用いた学習法、インターネットによるドイツの情報へのアクセスの仕方なども学びます。ドイツ語でのメールの書き方も学びます。視聴覚教材を用いた学習もおこないます。 適宜、理解度を確認するために、問題集(ドイツ語技能検定試験の過去問など)を解いてもらうこともありえます。
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2. |
授業の到達目標 |
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・母語とは異なる表現方法や思考方法に対する理解を深めることができる。 ・言語に反映されるドイツ人の“モノの見え方”や考え方、発想の仕方(ドイツ的思考)を学ぶことで、国際性への対応能力を身につけることができる。 ・ドイツの歴史や文化、職業、技術についての理解を深めながら、将来的に異文化交流の促進に貢献しうる人間性を養うことができる。 ・社会に出てから必要となるコミュニケーション能力と情報発信能力の基盤を形成することができる
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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期末試験: 40% レポート: 20% プレゼンテーション: 20% 授業態度(積極的な発言、意欲的に取り組む姿勢、授業への貢献度): 20%
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4. |
教科書・参考書 |
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プリントを配布します。
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5. |
準備学修の内容 |
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指定した課題を自宅でやってくること以外に、次回の授業範囲を予習し、講読用テキストは下読みをしてくること。うまく訳せなかったところや、意味がわからないところは、なぜわからないのか、どこにつまづいているのかを、自分で分析してみてください。 学習してゆくなかで疑問に思ったことを、そのつどノートに箇条書きにしておきましょう。そうすることで探求意欲が湧きます。少しでも多くドイツ語に触れる習慣を身につけましょう。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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ドイツ語初級クラスを修了した学生、または、それと同等のドイツ語能力を有する学生を対象としています。ただし、初級段階で学習した事項も繰り返し復習しますので、ドイツ語能力に不安があっても心配は要りません。ドイツ語に興味・関心がある人は、遠慮なく受講してください。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 |
授業の進め方について |
【第2回】 |
テキスト講読(1) 企業のサイトを読んでみよう |
【第3回】 |
テキスト講読(2) 続き |
【第4回】 |
視聴覚教材を使った学習(1) ホームドラマで使われるドイツ語 |
【第5回】 |
視聴覚教材を使った学習(2) 続き |
【第6回】 |
テキスト講読(3) 児童文学を読んでみよう |
【第7回】 |
テキスト講読(4) 続き |
【第8回】 |
――復習と理解度の確認―― |
【第9回】 |
視聴覚教材を使った学習(3) 社会派ドラマで使われるドイツ語 |
【第10回】 |
視聴覚教材を使った学習(4) 続き |
【第11回】 |
ドイツ語のメール、クリスマスカードの書き方 |
【第12回】 |
ドイツでの大学生活において用いられる会話 |
【第13回】 |
プレゼンテーション |
【第14回】 |
総復習と理解度の確認 |
【第15回】 |
テスト・まとめ |
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