Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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機械工学実験2(Experiments in Mechanical Engineering2) 池俣 吉人
3年 後期 専門基礎科目必修 2単位
【機械・後】 17-1-0216-3199

1.
授業の概要(ねらい)

実験1.転がり軸受の起動摩擦:転がり軸受の起動摩擦を測定して、起動摩擦係数と摩擦モーメントを求める。この実験を通じて軸受の基礎知識を得る。
実験2.旋盤の精度検査:旋盤の静的精度検査、バックラッシュ試験などを行い、工作機械の構造、機能を理解する。
実験3.金属材料引張試験:金属材料の引張試験を行い、降伏点、引張強さ、耐力、伸びなどを調べること通じて、材料の機械的性質に関する基本事項を理解する。
実験4.力学現象の数理モデルと実験:数理モデルの構築法、微分方程式の数値的解法、パラメータの同定法および実験的検証について学ぶ。
実験5.二重管熱交換器における伝熱特性:熱交換器の構造と特徴を理解する。伝熱機構を理解し、流量や並流、向流の違いによる伝熱量への影響を把握する。総括熱伝達係数を求め、既往の実験式と比較考察する。
実験6.エンジン振動計測:自動車エンジンを用いて、振動測定方法および解析方法を習得する。
実験7.管路系における圧力損失:円管、オリフィス、ベンチュリ管内流れの圧力損失を測定し、管路系流動におけ るエネルギー収支式を理解する。
実験8.実験モード解析とCAE振動解析:全周固定のパネルを用いて振動モード解析と有限要素モデルを用いた振動計算を行い、多自由度系の振動について理解を深める。

2.
授業の到達目標

理論的な学習と実験を行うことにより、機械工学の理解を深める。
材料力学、流体力学、熱力学、機械力学の4力学と機械要素、機械工作に関する実験を行う。講義で学ぶ理論を実験で体験的に学習し、理解を深める。実験を行うにあたり、安全の心得、実験方法、実験装置や測定器の取り扱い方を学ぶ。実験によって実験データを得、グラフにして表すなどして、実験結果の整理法を学び、現象について深く考察する。実験レポートを作成し、実験内容の理解を確実なものとする。この実験カリキュラムを通じて、課題を発見・分析する能力、問題解決能力、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力を身につける。

3.
成績評価の方法および基準

レポートにより評価する。実験に出席しない人は、レポートの提出資格がありません。レポートを提出しない人は、実験そのものを放棄したものとみなした評価点となりますので、レポートは必ず提出してください。

4.
教科書・参考書

機械・精密システム工学実験(産図テクスト)

5.
準備学修の内容

講義で学んだ材料力学、流体力学、熱力学、機械力学の4力学と機械要素、機械工作、および数学、物理学に関する学習をしておいてください。実験テキストをよく読んでおいてください。
安全の心得を守ってください。
最終回は、行った実験のプレゼンテーションを行うので、パワーポイントによるスライド作成を勉強しておいてください。

6.
その他履修上の注意事項

テキストに書いてある“安全の心得”をよく守ること。パワーポイントを使用して行う発表会は、諸君のプレゼンテーション能力を大きく高めます。

7.
各回の授業内容
【第1回】
学生は8班に分かれて、実験を行う。割り当てられた1番目の実験テーマを行う。
【第2回】
前回と同じ、割り当てられた実験テーマについて2回目の実験を行う。
【第3回】
前回と同じ、割り当てられた実験テーマについて3回目の実験を行う。
【第4回】
新たに割り当てられた2番目の実験テーマについて1回目の実験を行う。
【第5回】
割り当てられた実験テーマについて2回目の実験を行う。
【第6回】
割り当てられた実験テーマについて3回目の実験を行う。
【第7回】
新たに割り当てられた3番目の実験テーマについて1回目の実験を行う。
【第8回】
割り当てられた実験テーマについて2回目の実験を行う。
【第9回】
割り当てられた実験テーマについて3回目の実験を行う。
【第10回】
新たに割り当てられた4番目の実験テーマについて1回目の実験を行う。
【第11回】
割り当てられた実験テーマについて2回目の実験を行う。
【第12回】
割り当てられた実験テーマについて3回目の実験を行う。
【第13回】
4番目の実験テーマについて15回目の発表会を行う。そのための準備、パワーポイントの作成を行う。
【第14回】
発表の準備と発表練習を行う。
【第15回】
発表会を行う。パワーポイントを使用して発表する。