Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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自動車整備実習総合(Practice for Automobile Maintenance:Synthetic Part) 小林 敏明
3年 AT後期 専門科目選択 3単位
【機械・後】 17-1-0228-2642

1.
授業の概要(ねらい)

次の内容を、実際に自動車の装置や部品を使用して学習します。
(1)電装品
電気装置の分解を行いながら機能を確認し、そして各部の測定作業を行い、電気装置の状態を確認できる。
(2)故障原因探求
電気装置及び電子制御関係における故障原因探究の考え方を理解でき、故障診断を行うことができる。
(3)検査
定期点検整備の点検項目の整備及び検査機器の取り扱いを行い、そして点検や検査結果の判定を行います。

2.
授業の到達目標

次の内容を理解できること、実践できることです。
(1)自動車用電装品の構造と機能と作動
(2)故障原因探究の方法
(3)定期点検整備と車検に関する内容及び関連機器取り扱い

3.
成績評価の方法および基準

成績評価の得点配分は、テスト50%、課題レポート50%を基準として、授業態度を減点方式で評価します。授業態度とは授業第1回の時に説明し配布する「実習作業の心得」を守ることです。
なお課題レポートは、A4用紙縦に横書きでボールペンを使用し、全実習に対して各回の実習ごとに内容・課題等をまとめ表紙に学籍番号・氏名を記入して第15回の授業日に提出します。

4.
教科書・参考書

教科書:
「電装品構造」全国自動車大学校・整備専門学校協会発行(国土交通省自動車交通局推薦)
「三級自動車ガソリンエンジン」「二級ガソリン自動車・二級ジーゼル自動車エンジン編」日本自動車整備振興会連合会発行(国土交通省自動車交通局監修)

5.
準備学修の内容

予習(1時間程度)としては、指定した教科書等で各回の授業内容に関する項目について事前に読むことと、これまでの関連知識(特に自動車構造論1や自動車整備2の内容、部品の名称と機能について)を整理しておくことを推奨します。復習(1時間程度)としては、講義内容を十分理解し講義内容を自分なりに構築して、毎回の授業内容に関するレポートを作成して説明できるようにしておくことを推奨します。特に、授業中に指示した項目に関しては予習や復習を行うことを推奨します。

6.
その他履修上の注意事項

授業の第1回から第15回まで、すべて出席することが必要です。遅刻・欠席・早退のチェックを厳密に行います。
この授業では、事前に購入した全員同一仕様のユニフォーム・帽子・安全靴・工具を使用します。なお課題レポート提出用のレポート用紙は各自で用意します。1回の授業時間は、3時限(90分×3)です。

7.
各回の授業内容
【第1回】
安全に関する作業注意(実習作業の心得含む)。検査と点検の相違について、不適切な補修等について、検査時における車両状態・指示の説明、実習用の車両における検査(長さ・幅・高さ・最低地上高ほか)の実施
【第2回】
実習用の車両における検査(原動機・動力伝達装置・走行装置・かじ取装置ほか)の実施
【第3回】
実習用の車両における検査(施錠装置等・緩衝装置ほか)の実施、車検検査ラインについて
【第4回】
実習用の車両の車検検査ラインによる検査、テスト、まとめ
【第5回】
自動車配線図集(艤装図・回路図・配線図・インデックス)の見方と自動車配線図集からストップランプ回路の抜出回路図の作成
【第6回】
ストップランプ回路及び配線の確認
【第7回】
ストップランプ回路の正常電圧の測定
【第8回】
電気回路における故障現象と故障原因探求の考え方、ストップランプ回路の故障原因探求、テスト、まとめ
【第9回】
自動車配線図集からテールランプ及びクリアランスランプの回路(リレー回路)の抜出回路図の作成
【第10回】
テールランプ及びクリアランスランプの回路及び配線の確認
【第11回】
テールランプ及びクリアランスランプ回路の正常電圧の測定
【第12回】
テールランプ及びクリアランスランプ回路の故障原因探求、テスト、まとめ
【第13回】
電子制御関係の故障原因探求の考え方、電源系統の点検と故障原因探求
【第14回】
センサ系統の点検と故障原因探求、テスト、まとめ
【第15回】
次世代自動車及び自動車新技術について