1. |
授業の概要(ねらい) |
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当科目は、大学で生命科学を学ぶための基礎となる概論的講義である。取り上げる大テーマは、(1)生命の多様性と一様性、(2)生命の基本単位「細胞」である。また、(3)他のテーマや科目・学問との関連性にも言及し、生命科学全般の知識のネットワーク化が構築されるように導いていく。 なお、当科目は「概論」系の講義であるので、内容的には基礎的て広くて浅いものとなる。より詳しく、さらに先端的な内容は、1年後期から展開される専門科目群で学修する。
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2. |
授業の到達目標 |
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(1)分子生物学的な視点から、現代生命科学の基本を学修し、専門科目群の学修につながる基礎知識を修得する。 (2)1年前期に並行して開講される2種類の生物学概論(「生物学1」(担当:篠村)とこの「生物学2」)を修了すると、大学レベルの生命科学全般のおおまかな体系を理解できるようになる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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(1)期末試験の受験資格判定は、出席率2/3以上を基準とする。 (2)期末試験の半分は指定教科書各章の「章末問題」から適宜選んで出題する。残る半分は、記述式で考えさせる問題を3〜5問出題する。 (3)成績は期末試験の結果に、講義中、不定期に課す短いレポートの評価を加味して、最終評価とする。その按分は、試験を70点、レポート点を30点とする。 (4)必要に応じ再試験は実施するが、レベルは下げない。
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4. |
教科書・参考書 |
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教科書:上村慎治(監訳)「ケイン基礎生物学」東京化学同人 (下記「6.その他」の(1)を参照) 参考書:「フォトサイエンス生物図録」(数研出版) 「ダイナミックワイド図説生物」(東京書籍)などの高校生物学副読本(資料集) (下記「6.その他」の(2)を参照)
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5. |
準備学修の内容 |
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事前に教科書の指定された章を予習して、講義に臨むこと。また、受講後は、教科書各章末の練習問題で理解を深めること。問題の解答例は、自習に活用できるように教科書巻末に載っている。なお、定期試験の問題の一部は、指定教科書に掲載されている「章末問題」の中から出題する。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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(1)指定教科書の第I部と第II部を使用する。また、後期開講予定の「基礎遺伝学」(担当:高山)でも、同じ書籍の第III部と第IV部を教科書として用いる予定である。また、第V部は、「生物学1」(担当:篠村)の副読本としても活用できる。 (2)参考書として掲載している高校生物の資料集は、高校時代に既に所有していたものでかまわない。まだ所有していない学生は、他の生物系科目でも参考書として活用できるので、どちらか1冊は常に手元に置くことをお勧めする。(教科書販売期間中に学内書店で取り扱っている。) (3)開講日程は下記「7.各回の授業内容」に示しておく。なお、「インタールード」の回は、前後の回と差し替える、あるいは、テーマを変更することもある。より具体的には、初回のガイダンスで周知させる。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 |
科目ガイダンス(学習の仕方のガイダンスも含む) |
【第2回】 |
第1章:生命と自然科学 |
【第3回】 |
第2章:生命の樹 |
【第4回】 |
第3章:生物の分類群 |
【第5回】 |
インタールード(1):生き物と数学 |
【第6回】 |
第4章:生命体をつくる物質 |
【第7回】 |
第5章:細胞の構造 |
【第8回】 |
第6章:物質輸送とシグナル伝達 |
【第9回】 |
インタールード(2):生き物と宇宙・地球科学 |
【第10回】 |
第7章:エネルギーと酵素 |
【第11回】 |
第8章:光合成と細胞呼吸 |
【第12回】 |
インタールード(3):生き物と物理学・化学 |
【第13回】 |
第9章:細胞分裂 |
【第14回】 |
インタールード(4):「生命〜はるかな旅〜」 |
【第15回】 |
まとめと試験 |
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